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《とある地方のローカルニュースより》 本日、中学生県女子バレーボール選手権大会が行われました。 全国大会常連であり、アイドルの清水 マルシアさんが主将を務めるなど多くの注目を集めているネプチューン国際女学園中学校。 関東大会出場を懸けた準々決勝に臨みましたが、二度目の県大会出場となる日天中学校にセットカウント2-1で敗れ、創部以来初めて県大会で姿を消すことになりました。 各チームのキャプテンにお話を聞きました。 ◆◆◆ 「嬢ちゃんたち、ポイントなんぼよ?俺10pt」 「私も同じデース」 「わた、我は15ptだ」 ATMのような機械を囲む三人の男女。 その表情は険しかった。 彼らの囲む機械はGP交換所。 他参加者を殺害するなどの方法で得られるGPを使って、ステータスの上昇や情報収集、アイテムの獲得などを行うことができる。 このゲームに於いて有効活用できれば大きなアドバンテージを得られる重要な代物だ。 彼らもそれを承知しているからこそ近寄って検分しているわけである。 だがしかし。 「無え袖ぁ振れねえしな」 彼らの持ちptは微々たるもので、今できることと言えばEランクのステータスをDランクに向上させる程度がせいぜいだった。 現状、GPを増やす方法は現在判明している限りで三つ。 一つは他参加者の殺害。 これは論外だ。 殺し合いへの不服従、主催の打倒を掲げている以上、GPを稼ぐために他者を襲うなど許されることではない。 一つは砂漠エリアで行われるというイベントへの参加。 こちらも難しい。彼らの現在地はマップの南東端。 正反対方向にある砂漠エリアで行われるイベントに参加しようとしても、彼らの到着する頃には終わってしまっているだろう。 となれば選べる方法は一つ。 「……塔だな」 塔を支配して定期メール着信時に得られる100ptをいただくことだ。 「『水の塔』デスか?デモ既に支配者がいますよ?」 「そこはまあ交渉だな。支配者を味方に引き込むなり譲ってもらうなり」 大雑把な我道の案を聞いた良子の顔が曇る。 「そう上手くいくものか?GPは皆が欲するものであろう?それこそ…その…」 口ごもる良子の言葉を我道が引き継ぐ。 「『それこそやる気になってるやつも含めて』か?」 良子は元々、今回のバトルロワイアルゲームについてあまり深い考えを持って臨んではいない。 というか†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†としての自分をアバターで作り出し、振る舞うことができた時点で概ね彼女の目的は達成されたようなものである。 他人に危害を加えたり殺されてやるつもりは全くないし、そもそもゲーム開始から厨二病を弄られ、ライブで盛り上がっていただけの彼女には自分がそういう環境に置かれているという事実にもあまり実感がないのだ。 しかしそれはこの空間にいるすべての人がそうであるということを意味しない。 気のせいかもしれないが、銃声や爆発音のような音がかすかに聞こえてきている気もする。 島を一つ隔てれば、否、エリアを一つ隔てれば、誰かが死に―――誰かが人を殺しているかもしれないのだ 実際にはそんなことが起こっていなかったとしても、『やる気』になっている人がいると口に出してしまえばそれが現実になってしまうような気がして、良子はそれがたまらなく怖かったのだ。 「まーいるだろーなー。そーゆー輩も」 そんな良子のセンチメンタルな思考を台無しにしながら、我道が無精ひげを撫でる。 「ニュースやら交番の前やらで見た犯罪者共の名前もちらほらあるしな」 「模倣犯(コピーキャット)デハないデスか?」 「それなら可愛いもんだが。ガードの固いお前さん方アイドルを、こんなにたくさん連れ込んでやがるんだ。マジモンの死刑囚の一人や二人、参加させててもおかしかねえと思うぜ。 んで本題、『ヴィラス・ハーク』ってのはどんな奴だと思う? せめて男か女かくれーは割り出しときたいとこだが…ソーニャ、どう思う?外人だしわからねえか?」 「нет!ワタシ日本人デース!外人違いマース!」 我道に話を振られたソーニャが怒りを露わにする。 とはいえ、それほど怒ってはいないようで、その様はどこか愛らしい。 「がっはっは!悪い悪い!それで、どう思う?」 「そうデスね…」 ソーニャが顎に指を当て思案を始める。 「『ヴィラス』と言う名前が人名に使われているのはあまり見た記憶がありまセーン。『William』の短縮形で『Vill』が使われることがあるノデ、その変形かもしれまセーン」 「男であるということか?」 「正直何とも言えまセーン。今更言うのもなんデスが、名前も外見も性別も身体スペックも変更できるこの状況でソレを考察してもチョット無意味デース」 「本当に今更だな…」 思考が煮詰まり、三人の間に沈黙が訪れる。 「よし!行くか!」 数十秒が経ち、口火を切ったのはやはり我道だった。 「誰がどんなスタンスでこのゲームに臨んでるか知らんが、会わなきゃなんも始まんねえよ。 会って話してそれから考える!それでいいだろ?な?」 我道らしい大雑把な結論。 しかしそれは空手を通じて多くの強敵(とも)と拳を交わし、酒を通じて多くの呑兵衛(とも)と盃を交わし、広い人間関係を築いてきた我道だからこその結論だった。 「そうデスねー。虎穴に入らずんバ虎児を得ずデース!」 「うぅむ…ソーニャがそう言うなら我も従おう」 賛同するソーニャ。そして良子もそれに不承不承といった表情で追随する。 「ま、荒事になったら俺が矢面に立つがな。 お前さんのスキル『幻惑の魔眼』、もしもの時にゃ頼りにしてるぜ!アルアル!」 我道がニカっと笑って良子の頭を乱暴に撫でまわす。 「頭を撫でるなぁ!アルアルはやめてぇ」 我道の大きな手を振り払い、髪を直す良子。 その表情は少し明るかった。 ◆◆◆ ――清水マルシアさん、お疲れ様でした。今のお気持ちをお聞かせください。 「ありがとうございます。 私たちの世代は不作って言われてたので、何とか見返そうとここまで来たんですが、力及ばず悔しいです。 ネプ中女バレ部の歴史に傷をつけてしまうことになってしまって申し訳ない気持ちです」 ――清水さんは高校ではバレーを続けないと伺いましたが? 「はい。高校ではアイドル活動に専念したいと考えています」 ――最後に日天中学校に一言。 「必ず優勝してください!」 ――本日はありがとうございました。お疲れ様でした。 「ありがとうございました」 ◆◆◆ 高井 丈美はため息を吐きながら水の塔の外周を歩く。 この『New World』なる空間にいる知り合いは4人。 一人は陣野 優美。敬愛する先輩。 一人は陣野 愛美。優美の姉であり、悪。 一人は郷田 薫。優美の元彼。 最後に青山 征三郎。優美たちが行方不明となった『中高生同時失踪事件』の被害者たちの行方を追う私立探偵。 行方不明となった優美がこの空間にいることを知った丈美だが、探しに行きたい衝動に駆られながらも、いまだに塔周辺でお散歩する羽目になっている。 その直接の原因が水の塔の支配者、ヴィラス・ハークだ。 本人曰く三歳児であるという彼女をこの殺し合いの場に放置していくのはさすがに気が咎めて、ダラダラと時間を浪費してしまっていた。 (本当はこんなことしてる場合じゃないんだけどなあ……。 ヴィラスちゃんの保護者の人、早く来てくれないかなあ……) こうしている間にも陣野優美が、陣野愛美がどんな行動を起こしているかわからない。 そんな考えがいら立ちや焦燥となって丈美の中に募っていった。 はあ、と もう何度目になるかもわからないため息を吐く。 陣野優美、陣野愛美は双子の姉妹だ。 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能。そんな誰もが羨むハイスペック姉妹として評判だった。 二人の周りには多くの友人がいたし、愛してくれる恋人もいた。 彼女たちの両親もまた二人を平等に愛していた。 しかしその姿がまやかしであることを、高井丈美と女子バレーボール部員たちは知っていた。 陣野姉妹の両親は愛美に誘導され、優美に対しておぞましい虐待を全くの無自覚に行っていた。 元々優美の友人・恋人であった者たちは皆、後から関係に介入してきた愛美に夢中になっていった。 優美が何かを得るたびに、何かを作る度に、それらは全て、姉である愛美に根こそぎ奪われていった。 優美自身もそんな状況に苦しみ、人格を歪ませていった。 何かを奪われれば過敏に反応し、苛烈に当たり散らした。 それでも丈美たちは陣野優美だけの友人であり、仲間であり続けた。 バレーボールを、勉強を、友達作りを、恋愛を、頑張る優美が好きだから。 だからこそそれを嘲笑うように阻害する愛美を彼女たちは嫌い、排除し、女子バレーボール部を愛美と共用ではない、優美だけの場所として成立し続けた。 バレーボールに熱中し、八つ当たり癖も落ち着いて来たころ、優美は愛美らと共に行方をくらました。 丈美も意図的に距離を置くようにしていた陣野夫妻とも再び関わりを持つようになり、優美が一刻も早く見つかるよう尽力したが何の手がかりも得られないまま1年が過ぎた。 そして今、高井丈美はよくわからない殺し合いのゲームに巻き込まれている。 なぜ自分がそんなものの参加者に選ばれてしまったのかは見当もつかなかったけれど、長く探し続けた陣野優美が、この場にいると知ることができた。 ようやくつかんだ手掛かり。逃すわけにはいかない。 「とはいえ優美先輩、ゲームに乗ってなきゃいいけどなあ」 あの醜悪な自称友人たちと共に一年も行方不明になっていたのだ。取り返しのつかない何かを失った優美が自棄になってしまうことも十分に考えられる。 優美の精神状態を思うと、丈美は気が気じゃなかった。 (だからヴィラスちゃんの保護者 #65374;!早く来 #65374;い!ネグレクトで児相に通報すんぞ #65374;! ってあれ?) 苛立ちを募らせる丈美の目に一瞬、見覚えのある顔が映った。 「あれって……アイドルの?」 ◆◆◆ 天を衝くがごとく聳え立つ――――と形容するには少し高さが足りない水の塔。 その麓の岩陰から三人の勇者が顔を出し、辺りを見回す。 「あれが水の塔か。歩いてみると結構近いもんだな」 「くっ!わが両脚よ…!鎮まれ……!」 「アルアルの嬢ちゃんは何言ってんだ?」 「疲れて脚が震えるそーデース。我道さんの歩きはチョット早かったデスから」 「アルアルはやめてぇ。解説しないでぇ」 間の抜けた会話を繰り広げながらも、我道とソフィアは辺りの哨戒を行う。 周囲に人の姿はないが、身を隠すのに都合よさそうな岩や木が点在しており誰もいないと判断はできない。 塔に目を遣ると造りは非常に単純で、頂上にたどり着くには一直線に階段を昇るしかないらしいことがわかる。 「一番怖ぇのは、階段を昇ってる最中に上か下で待ち伏せされて集中砲火を食らう、とかだな」 「塔を昇るとして、もしソーなったらドーします?」 「そんときゃああれだ。アルアルの…なんだっけ?『邪王炎殺…』」 「『漆黒の黒龍』だ!パクリみたいに言うでない!」 頬を膨らます良子にがははと笑う我道。 知り合ってからの時間は短いが、こうしたやり取りもだいぶ板についてきていた。 「というかそれでは人を傷つけてしまうではないか。無闇に他者を害するのは我の本意とするところではない」 「まあそうだよな。それじゃショックボールでひるませてその隙に俺が…」 「ガドーさん、アルアル。誰かがこちらに向かってマース」 ソーニャが岩陰から出していた顔を引っ込め、策を練る二人を制する。 朗らかだった二人の表情に緊張が走る。 「どんな奴だ?」 「女の子二人組デース。一人は黒髪で日本人ぽいノデ、もう一人の金髪の女性が『ヴィラス・ハーク』さんデショウ」 「なるほど。どう接触したもんかね」 二人の女子はこちらに向かっているという。 こちらに気づいた上での行動であれば先制攻撃の機会を与えてしまう怖れがあるし、彼女たちがこちらに気づいていなければ出会い頭の戦闘に発展してしまう怖れがある。 どちらにせよ接触するなら距離が詰まらないうちにするべきだ。 早急に結論を出す必要がある、と思った矢先のことだった。 「すみません!そこに誰かいますよね?」 二人のどちらかが声をあげる。 「私達、戦う気はありません!そちらも同じなら出てきていただけませんか?」 どうやらゲームには乗っていないらしく、接触を求めてきている。 「願ったり叶ったり、だな」 「待て!罠の可能性も…」 「あるだろうがどのみち接触する他ねえだろ」 「見たところ丸腰のヨーデスし、いきなり撃たれることはないデショウ」 すでに日の出の時刻を過ぎ、周囲もだいぶ明るくなっている。故に彼女たちが武器らしきものを手にしていないことも、ソーニャは一目で判断できた。 ソーニャ、我道が岩陰から出て二人の元に歩み寄っていく。 良子も後に続き、我道の後ろにぴたりとくっつく。 2mほど離れた地点で両陣営共に足を止める。ソーニャの言う通り一人は黒髪で一人は金髪だ。 黒髪の方は我道よりも背が高く体の凹凸もほとんどないが、まだあどけなさを残す顔つきからソーニャと大して変わらない少女であることがうかがえる。 金髪の方はナイスバディな成熟した女性だ。しかし呆けたような表情と少女に手を引かれるままに歩く様は、この殺し合いの場に似つかわしくない危うさを感じさせた。 「突然お声がけしてすみません。日天中学校3年4組 女バレ部主将の高井 丈美と言います。 隣にいるのがヴィラス・ハークちゃんです」 礼儀正しく頭を下げる黒髪の少女。先ほど声をかけてきたのもこちらのようだ。 体育会系らしいハキハキした自己紹介に我道も好感を覚える。 「おうよろしく。俺は無空流空手道場天道支部 師範代の天空慈 我道だ」 「ご丁寧にドーモデース。『HSF』の諸星 ソフィアデース。[メンバー]には本名で載ってマース」 「……我は……†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†……である。」 自己紹介を終えると丈美が目を輝かせながらソーニャを見る。 「ちらっと見えたのでまさかとは思ったんですけど、本物の諸星ソフィアさんにこんなところで会えるなんて思わなかったです。 後輩にもHSFのファンがいますから、帰ったら自慢しますね」 丈美も年頃の女の子なので流行にはそれなりに聡い。 特にアイドルファンというわけでもないが、目の前に芸能人がいる状況でテンションを上げずにいられるほど無関心でもなかった。 「ありがとデース。ワタシもあなたのことマルシアちゃんから聞いてマース。 『あのブロックが抜けなかった!“高井丈美”じゃなくて“高井壁美”に改名したらいいんだわ!』って言ってマシタ」 「それ喜んでいいんですかね……? そうだ、握手してもらっていいですか?」 「もちろんデース」 「うぉっほん!!」 握手まで始めた二人を我道が強引に引き戻す 「それで、嬢ちゃんはどうしてあんな真似を?」 塔の支配者となったヴィラスを連れている丈美。 塔が支配されればマップで確認できるようになり、そのアドバンテージを横取りしようという参加者がこぞって集まりかねない。 支配を上書きしに来た参加者を待ち伏せて狩るつもりだったというならともかく、こうしてゲームに乗っていないことを表明して対話を試みるというのはあまりに非合理だ。 我道が問うと丈美は苦笑しながらヴィラスを右手で示した。 「実はこのヴィラスちゃん、外見と中身が全然違うみたいで……。年齢訊いたら3歳だって言うんですよ。 だから保護者の方とかがこのゲームに巻き込まれてたら、迎えに来てくれるんじゃないかなーと思った次第です」 「ゲームに乗った連中がやって来るとは思わなかったのか?」 「正直最初は気付かなくて。 後になって思い至ったんですけど、アイテムで防御できるんで良いかなーと」 そう言ってジャージの袖をまくり、手首に巻いたブレスレットを見せる。 青みがかった銀色の、重たそうな代物だ。 「それがアイテムデスか?」 「はい。なんか一定以上の威力?の攻撃に対して自動でバリアを張ってくれるらしいです」 「良いモン引き当てたじゃねーか。俺のガラクタとはえらい違いだ」 そう言ってカラカラと笑う我道。しかしすぐに表情を引き締め丈美に向けた。 「それで? 嬢ちゃんたちはこれからどうするつもりだい?」 問われた丈美もつられて表情を引き締める。 「ヴィラスちゃんについてはよくわからないんですけど……。 私は優美先輩を探したいと思ってます。メンバーの…真ん中辺りに名前あるんですけど」 「……ああこれだな。 ん?日天中学校の陣野姉妹っていやあ……」 「去年の『中高生同時失踪事件』の被害者デース。 上の方に郷田薫の名前もありマース」 なるほどな、と言って我道は名簿から目を離す。 「この三人と合流して、元の世界に帰る。 それがお前さんの目的かい?」 尋ねられた丈美は「いやいや」と手を横に振る。 「私の目的は優美先輩と一緒に帰ることです。 見ず知らずの参加者の人たちはともかく、愛美先輩と郷田先輩の二人に関しては一緒に帰って来てほしくないっていうのが本音です」 礼儀正しい、さわやかな体育会系。そんな印象の丈美からは想像しにくい陰湿な言葉が発せられ、我道もソーニャもきょとんとしてしまう。 「ドーしてデスかー? 行方不明になった6人は親友だったと聞いてマース」 ニュースでは一緒に遊びに行ってそのまま行方不明になったと報じられていた。 そのうちの一人である陣野優美を殺し合いという状況下で捜索したいと願う人間が、その親友である二人の生還を望まないというのはいささか不自然に思えた。 ソーニャの呈した疑問に「そうですね」と丈美は乾いた笑いを浮かべる 「表向きにも、本人たちの認識でも彼らは親友同士のグループです。それは間違いありません。 でも外から傍観してた私に言わせれば、あんなグロテスクな関係性を『親友』なんて呼んじゃあいけないってもんですよ。 もっと言えば、優美先輩を取り巻くほとんどすべての人間関係は、愛美先輩の手で非常にグロテスクに歪められています」 「だからバレー部だけはその毒牙にかからないよう、私たちで必死に守ってきたんですけどね」と、そう言って丈美はヴィラスの手を離す。 「だから皆さんにはヴィラスちゃんの保護をお願いできないかなって思うんです。 優美先輩を探しに行きたいですけど、こんな子どもを一人で殺し合いの場に置いていくっていうのも嫌なので」 丈美の目には確固たる意志があり、それはいかなる言葉でも覆らないだろう。 それはわかっていたものの、保護者として、大人として、単身で虎穴に入らんとする丈美に訊かないわけにはいかなかった。 「それは、お前さんも含めて俺たちと同行して探すってわけにはいかねえんだな?」 「はい。私は脚力を強化するスキルを取っているので。敏捷が……多分A以上はないと足手まといです」 「じゃあソーニャと握手とかしてる場合じゃねえじゃねえか……」 そんなに急ぐならようと、二回り近くも年下の少女に足手まとい呼ばわりされた我道はげんなりし、ため息を吐く。 「だったらせめて、連絡手段を決めとこうぜ。のろしとかよ」 「それならメールを送ればいいデスよ」 しばらく黙っていたソーニャが口をはさむ。 「1通出すのに10ptかかりますケド、連絡先を知ってる相手には送れマース」 初めて聞く情報の数々に我道と丈美が目を剥く。 「ソーニャおめえ何でそんなこと知ってんだ!?」 「アルアルに会う前にシェリンちゃんに質問しマシタ。 他にもイロイロ聞いてますヨー」 「連絡先の交換ってどうやるんですか!?」 「5秒以上の単純接触『Connect』すればOKだそうデース」 そんな具合で、互いの知っていることについて情報交換を行った。 「それじゃあ、何かあったらメールで連絡ってことで」 「おう。お前さんも気をつけてな」 「また会いマショー」 簡単に挨拶を済ませ、丈美が走り出す。向かう先は中央エリアだ。 『健脚』スキルの名の通り、その速度は乗用車にも匹敵するだろう。 長身の丈美の姿は小さくなり、やがて見えなくなった。 「それじゃ、俺らはしばらくここで待機だな」 情報交換と作戦会議の末、彼らはヴィラスが塔の支配者に与えられる100ptを受け取ってから出発することに決まった。必然的に第一回の定期メールの受信を待つことになる。 「今からだと…30分くらいデスね。そしたら来た道を逆戻りデース」 また、彼らは丈美とは異なるアプローチで中央を目指すこととなった。 現在地から諸島エリアを時計回りに巡り、神社をゲームに抗する集団の根拠地とし、その後で仲間集めに奔走する。 丈美にはそうした情報の伝達も依頼した。 優美を探して駆けずり回れば他者との接触も増える。 当然リスクもあるがそれ以上に多くの仲間を集め、弱者を保護することができるだろう。 「ところで、だ」 と、我道は背中にぴたりとくっつく少女を見遣る。 「アルアルは何だってそんなに怯えてんだい?」 有馬良子は接近してくるのが高井丈美であると知って以降、我道の後ろに隠れてしまい、会話にもほとんど参加していなかったのだ。 道着を掴む良子の手から震えが伝わってきたので我道も何も言わなかったわけであるが。 「か、か、彼の者は現世での我を知る光の天使故! 何故光に身を堕としたのかは我の知る定めにないのだが!」 「ソーニャ!通訳頼まぁ!」 「リアル知り合いだカラ、身バレしたくない。しかも嫌われてるのに理由もわからないから怖いそーデース」 「がッはッは!なるほどなあ!」 我道は高らかに笑い、良子の頭を撫でる。 「この年頃の女子は色々あらぁな」と、面倒を見ている姦しい弟子たちを思い出しながら。 [F-8/水の塔/1日目・早朝] 【共通行動方針】:第一回定期メールを待つ。受信後南下し神社を抑える。 [ソフィア・ステパネン・モロボシ] [パラメータ]:STR:C VIT:E AGI:C DEX:A LUK:B [ステータス]:健康 [アイテム]:不明支給品×3 [GP]:10pt [プロセス]: 基本行動方針:殺し合いには乗らない 1.HSFのメンバーと利江を探す [有馬 良子(†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†)] [パラメータ]:STR:D VIT:C AGI:B DEX:C LUK:C [ステータス]:健康 [アイテム]:バトン型スタンガン、ショックボール×10、不明支給品×1 [GP]:5pt→15pt (キャンペーンで+10pt) [プロセス]: 基本行動方針:†黄昏の堕天使 アルマ=カルマ†として相応しい行動をする 1.ソフィアと我道に着いていく 2.殺し合いにはとりあえず参加しない [天空慈 我道] [パラメータ]:STR:B VIT:C AGI:B DEX:A LUK:C [ステータス]:健康 [アイテム]:カランビットナイフ、魔術石、耐火のアンクレット [GP]:10pt [プロセス]: 基本行動方針:主催者を念入りに叩き潰す。 1.なるべく殺人はしない。でも面白そうなやつとは喧嘩してみたい。 2.中央エリアに向かう。 3.門下生と合流する。 4.覚悟のない者を保護する。 5.丈美からの人物評は話半分に聞いておく。 [VRシャーク(ヴィラス・ハーク)] [パラメータ]:STR:E→D VIT:E AGI:E→D DEX:E LUK:E [ステータス]:健康、鼻が少し赤くなっている [アイテム]:不明支給品×3 [GP]:150pt [プロセス] 基本行動方針:??? 1.食べたい ※水の塔の支配権を得たことにより水属性を得て本来の力を僅かに取り戻しました [備考] 丈美から以下の情報がもたらされました。 ヴィラス・ハークは3歳児であるらしい。 青山征三郎は正義感が強く信頼できる相手。 陣野優美はゲームに乗っている怖れがあるので要注意。丈美にとって大事な人なので傷つけないでほしい。 陣野愛美はゲームに乗っていないと思われるが生来の極悪人なので関わらないのが吉。 郷田薫は腕っぷしは強いがゲームに乗る度胸はない。味方につけても役には立たないと思う。 ◆◆◆ ――高井丈美さん、お疲れ様でした。今のお気持ちをお聞かせください。 「ありがとうございます。 去年は主将不在で負けてしまったので雪辱を果たせて嬉しいです。」 ――去年の主将と言うと『中高生同時失踪事件』の被害者の陣野優美さん? 「はい。そうです」 ――陣野さんにどんな思いを伝えたいですか。 「一刻も早く帰って来てほしいです。 帰ってきたら優美先輩の引退試合してあげたいです。まだできてないので」 ――最後に一言お願いします。 「勝ち進んで、今日の勝利がまぐれじゃないことを証明します」 ――本日はありがとうございました。お疲れ様でした。 「ありがとうございました」 [E-6/橋/1日目・早朝] [高井 丈美] [パラメータ]:STR:B VIT:B AGI:B DEX:C LUK:C [ステータス]:健康 [アイテム]:バリアブレスレット(E)、不明支給品×2 [GP]:10pt [プロセス] 基本行動方針:陣野優美の捜索及び保護 1.優美先輩を探すべく中央エリアへ行く 2.ゲーム打倒を目論む参加者を神社に向かわせる。 3.出来れば青山さんとも合流したい。 4.陣野愛美を強く警戒。極力関わらない。 ※ヴィラス・ハークの正体を3歳の子供だと考えています 【バリアブレスレット】 一定以上の威力の攻撃に反応し、着用者の周辺に球状のバリアを張る。 但し、どの程度の威力の攻撃に反応するのか、どの程度の威力まで防げるのかについて記載がなく不明。 [備考] 我道陣営から以下の情報がもたらされました。 ソフィアがシェリンに質問して得た情報 大和正義は信用できる相手。人相?知らん。 美空善子は我道の弟子。信頼できないわけがない。 酉糸排汰は危険人物。接触は慎重に。 HSFの皆がゲームに乗るわけありまセーン。月乃ちゃんも同様デース。 滝川利江の人相。ただし長いこと会ってないので変わってるかもデース。 桐本、笠子、焔花ら犯罪者の人相。ゲームに乗ってるものと思え。 045.酔生夢死 投下順で読む 047.役に立ってから死んでくれ 時系列順で読む 偶像魔宴 ソフィア・ステパネン・モロボシ 虎尾春氷――破章 有馬 良子 天空慈 我道 水を得た魚 VRシャーク 高井 丈美 命短し走れよ乙女
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部品構造 大部品 ベテラン保育教諭 RD 28 評価値 8部品 倫理 部品 保育教諭とは 部品 法令の遵守 部品 保育原理、教育原理 部品 保育教諭になるには 大部品 養護的知識 RD 5 評価値 3部品 養護とは 部品 発達心理学 部品 保健的内容 部品 子どもの食と栄養 部品 アレルギーについての知識 大部品 教育的知識 RD 7 評価値 4部品 幼児教育における見方、考え方 大部品 資質・能力の3つの柱 RD 3 評価値 2部品 知識及び技能の基礎 部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 部品 遊びに向かう力、人間性等 部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 部品 主体的・相対的で深い学び 部品 カリキュラム・マネージメントの確立 大部品 技能 RD 8 評価値 5部品 聞き上手 部品 裁縫技術 部品 工作技術 部品 遊びの力 部品 面白がる力 部品 楽器演奏や歌 部品 共感力と言語化 部品 生活の力 部品 子育て支援 部品 個人情報の保護 大部品 ベテラン保育教諭の流用実績 RD 1 評価値 0部品 流用実績(ベテラン保育教諭) 部品定義 部品 倫理 保育教諭は子どもの最善の利益を一番に考え、行動規範におく。健やかなそれぞれの育ちを支えるために研鑽する。 部品 保育教諭とは 養護と教育の観点から生活のなかで子どもを育てる保育士。そして幼児教育の専門家である幼稚園教諭。この二つの性質を併せ持つ職業である。暁の円卓では学校要塞が乳幼児の教育と保育を同時に行うこと。また教諭と保育士が同じ職場にいて高めあったため、このような職業が生まれたのである。 部品 法令の遵守 世の中には様々なきまりがある。それを守ってこそ安全で適切な保育や教育が行えるのである。そしてそれは社会人としての基本でもある。 部品 保育原理、教育原理 保育とは何か。教育とは何かについて学ぶ。内容は、制度であったり、法令であったり、過去の教育についてであったり、それからの課題についてである。 部品 保育教諭になるには 5年以上教育や児童福祉施設に努めたものは試験ののちに資格が与えられる。また、短大や大学で児童教育に必要な単位を修得した後、実習を経て資格をとることもできる。 部品 養護とは 保育における養護の働きとは生命の保持と情緒の安定ということを指している。生命の保持とは健康安全に子どもが生活できるようにすること。情緒の安定とは子どもが落ち着いて過ごせるようにし、さらに自己肯定感を抱けるようにすることである。そのため、保育教諭は施設の安全に配慮するとともに、子どもがゆったりと過ごせるようにする。 部品 発達心理学 「人間は一生を通じて発達していく」というのが発達心理学の基本となる考え方である。発達心理学全般を学び、その中でも乳幼児期の心理学を深く学ぶことで適切な働きかけができる。 部品 保健的内容 子どもの健康を守るために必要な知識を学ぶ。発育・発達、感染症、小児期特有の疾患、心の健康、現場の安全管理、母子保健などである。 部品 子どもの食と栄養 乳幼児期における食事についてや、子どもの食生活の現状と課題、栄養について、配慮事項、などについて学ぶ。 部品 アレルギーについての知識 アレルギーとは本来身体を守る抗体がエラーをおこして身体に不調をおこすことをいう。ときに命に関わる。食べ物、自然物、人工物問わずアレルギーはでる。主治医の診断に基づき、除去したり、アレルゲンとなる物質をさける。またアレルギーの症状が出たら、流水であらうなど適切な処置をし、必要に応じて受診させる。 部品 幼児教育における見方、考え方 様々な発達の子どもたちが、主体的に周りの環境(人、物)と関わりながら、心動かされる体験、遊びをする。そういった子どもたちのありかたを大切にしていくのが、幼児教育の本質である。 部品 知識及び技能の基礎 何かに気づいたり、分かったりできるようになるか、という部分に焦点をあてている。おもに環境を通じて行う教育で、基本的な生活習慣や生活に必要な技能の獲得、身体能力の育成、規則性・法則性・関連性等の発見、様々な気づきや発見の喜び、などである。 部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 どう考えたり、試したり、工夫したり、表現したりするかという内容である。試行錯誤の工夫、言葉による伝えあい、自分なりの表現などがこれにあたる。 部品 遊びに向かう力、人間性等 意欲、意思、がんばる力がこれにあたる。思いやり、安定した情緒、自信、相手の気持ちの受容、好奇心・探求心などがこれにあたる。 部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 3つの資質・能力を柱とし、さらにより具体的な目標として定めたもの。 健康な心と体。自立心。協調性。道徳的・規範意識の芽生え。社会生活との関わり。思考力の芽生え。自然との関わり。生命尊重。数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚。言葉による伝えあい。豊かな感性と表現。 以上が10の姿である。 部品 主体的・相対的で深い学び 指導におけるポイントとして3つの点がある。 主体的な学びの視点。対話的な学びの視点。深い学びの視点の3点である。 こちらの視点を指導した結果を大きくとらえ、数か月単位で見渡し、育っている力を評価する。 その際は、ひとりひとりの発達にあわせ、その方向に育っていると認められることが大切である。 部品 カリキュラム・マネージメントの確立 これまで述べてきた 資質・能力の3つの柱 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 主体的・対話的で深い学び を実際に実現するためにカリキュラム・マネージメントを確立させることが求められる。 子どもの姿や園の環境から教育課程を編成し、職員全体でカリキュラムを改善、預かり保育も含め、生活全体の計画を作成する。 部品 聞き上手 保育教諭は子どもや保護者からの声を受け取るのが仕事である。そのために話の聞き方を学び、相手が話しやすいように意識している 部品 裁縫技術 裁縫を行い手作りのおもちゃを作るため裁縫が上達した。おんぶひもやままごと用エプロン、衣類など幅広く作成する。 部品 工作技術 紙、はさみ、のりなどを用い、手作りおもちゃを作ったり、教室の壁面かざりを制作するためこの技術が向上した。 部品 遊びの力 保育教諭は子どもにとって環境の一部である。新しい遊びを知らせたり、子どもの様子をみながら発展させたり遊びに対する技術を持っている。 部品 面白がる力 遊びや生活、教育の場を通して、自然のあらゆるものや、またその事象に対して子どもと同じ目線に立って、面白がる力をもつ。 部品 楽器演奏や歌 鍵盤楽器や弦楽器、打楽器などの演奏を得意とする。また、季節の歌や踊りなどをしたり創作したりするのも得意である。 部品 共感力と言語化 子どもや保護者の思いに共感する力、それを言葉で表現する力である。共感され、思いを丁寧に言語化されることで、考えが整理されたり自分の内にある感情について知ることができるのである。 部品 生活の力 保育教諭は生活を通して子どもたちを導く。そのため、料理技能や洗濯技能、金銭管理、掃除技能など、家事に関する技能が高いのである。 部品 子育て支援 保育教諭の専門知識は、乳幼児だけでなく、保護者や地域に向けても開かれている。子育て相談やあそぼう会などの開催、家庭への訪問など幅広く行われている。 部品 個人情報の保護 保育教諭はその性質上、家庭や個人のプライバシーを知ることになる。それを外部に漏らさないことが義務づけられている。 部品 流用実績(ベテラン保育教諭) 部品 流用実績(ベテラン保育教諭) 以下の個人データへの流用申請をいただいています(敬称略) 国民番号:PC名@PL名 38-00923-01:厚母うぬ@うぬ 提出書式 大部品 ベテラン保育教諭 RD 28 評価値 8 -部品 倫理 -部品 保育教諭とは -部品 法令の遵守 -部品 保育原理、教育原理 -部品 保育教諭になるには -大部品 養護的知識 RD 5 評価値 3 --部品 養護とは --部品 発達心理学 --部品 保健的内容 --部品 子どもの食と栄養 --部品 アレルギーについての知識 -大部品 教育的知識 RD 7 評価値 4 --部品 幼児教育における見方、考え方 --大部品 資質・能力の3つの柱 RD 3 評価値 2 ---部品 知識及び技能の基礎 ---部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 ---部品 遊びに向かう力、人間性等 --部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 --部品 主体的・相対的で深い学び --部品 カリキュラム・マネージメントの確立 -大部品 技能 RD 8 評価値 5 --部品 聞き上手 --部品 裁縫技術 --部品 工作技術 --部品 遊びの力 --部品 面白がる力 --部品 楽器演奏や歌 --部品 共感力と言語化 --部品 生活の力 -部品 子育て支援 -部品 個人情報の保護 -大部品 ベテラン保育教諭の流用実績 RD 1 評価値 0 --部品 流用実績(ベテラン保育教諭) 部品 倫理 保育教諭は子どもの最善の利益を一番に考え、行動規範におく。健やかなそれぞれの育ちを支えるために研鑽する。 部品 保育教諭とは 養護と教育の観点から生活のなかで子どもを育てる保育士。そして幼児教育の専門家である幼稚園教諭。この二つの性質を併せ持つ職業である。暁の円卓では学校要塞が乳幼児の教育と保育を同時に行うこと。また教諭と保育士が同じ職場にいて高めあったため、このような職業が生まれたのである。 部品 法令の遵守 世の中には様々なきまりがある。それを守ってこそ安全で適切な保育や教育が行えるのである。そしてそれは社会人としての基本でもある。 部品 保育原理、教育原理 保育とは何か。教育とは何かについて学ぶ。内容は、制度であったり、法令であったり、過去の教育についてであったり、それからの課題についてである。 部品 保育教諭になるには 5年以上教育や児童福祉施設に努めたものは試験ののちに資格が与えられる。また、短大や大学で児童教育に必要な単位を修得した後、実習を経て資格をとることもできる。 部品 養護とは 保育における養護の働きとは生命の保持と情緒の安定ということを指している。生命の保持とは健康安全に子どもが生活できるようにすること。情緒の安定とは子どもが落ち着いて過ごせるようにし、さらに自己肯定感を抱けるようにすることである。そのため、保育教諭は施設の安全に配慮するとともに、子どもがゆったりと過ごせるようにする。 部品 発達心理学 「人間は一生を通じて発達していく」というのが発達心理学の基本となる考え方である。発達心理学全般を学び、その中でも乳幼児期の心理学を深く学ぶことで適切な働きかけができる。 部品 保健的内容 子どもの健康を守るために必要な知識を学ぶ。発育・発達、感染症、小児期特有の疾患、心の健康、現場の安全管理、母子保健などである。 部品 子どもの食と栄養 乳幼児期における食事についてや、子どもの食生活の現状と課題、栄養について、配慮事項、などについて学ぶ。 部品 アレルギーについての知識 アレルギーとは本来身体を守る抗体がエラーをおこして身体に不調をおこすことをいう。ときに命に関わる。食べ物、自然物、人工物問わずアレルギーはでる。主治医の診断に基づき、除去したり、アレルゲンとなる物質をさける。またアレルギーの症状が出たら、流水であらうなど適切な処置をし、必要に応じて受診させる。 部品 幼児教育における見方、考え方 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716 名前:新妻みこちんの戦い ~序章~ 1/2[] 投稿日:2011/05/06(金) 23 57 30.89 ID /uieNaNNO [1/2] なんか湧いたので 546の続き 「ほら~そんな拗ねた顔すんって」 『……別に拗ねてなどいない』 「ミー君にばっか構って悪かった、謝るから機嫌直してくれよ~」 『機嫌悪く見えて悪かったな、どうせ私の顔は仏頂面だよ!(ぷいっ)』 「(拗ねてる尊も可愛いなぁ)ほら~お詫びにでもないけどさ、今夜は一日中ギューッってしてあげるからさ、ね?」 『……ふん、勝手にしろ(ギュッ)』 「(ホント素直じゃないんだからw)」 『……んっ』 「どうしたの尊?」 『おい、この私を抱きしめてる腕をちょっと緩めろ』 「……あーなるほど、トイレに行きたいわけね。デリカシーが無くて申し訳ない」 『い、いちいち口に出すなバカ者っ!!前の時のように頭突き喰らいたいか!?』 「いや、それは勘弁だわ。ほら、早く行ってきなよ」 『……ふん、すぐに戻る。それまで寝るんじゃないぞ』 「分かってるよ、寝ちゃったら尊をギューッってできないもんw」 『……何とでも言えばいいさ。それじゃあ、行ってくる』 717 名前:新妻みこちんの戦い ~序章~ 2/2[] 投稿日:2011/05/06(金) 23 58 58.87 ID /uieNaNNO [2/2] 『……ふぅ、すっきりした。おいタカシ、戻ったから早く場所を空け……ろ……』 【……くー……すー……ふにゃあ……】 「あー……いや、そのこれはですねー」 『……どういうことだ。なぜ貴様がここにいる。リビングで寝てたんじゃなかったのか……(ゴゴゴゴゴ…)』 「(……ヤバい、尊の顔から表情が消えた…)」 『……しかもだ……なぜ……タカシの腕の中で眠ってるんだ貴様ァァァァっ!!!!』 「ちょ、落ち着けて尊!?ミー君起きちゃう」 『……お前、ミー君の肩を持つのか……!(ギロリ)』 「肩を持つっていうか…まだミー君は子猫なわけだし、少しぐらい甘えさてあげても…」 『……っ!!』 「ほ、ホント今日だけだからっ!明日からはちゃんと尊も甘えさせてあげるから、なっ!?なっ!?」 『…………(ふるふる)』 「……み、尊……?」 『……うわああああん』 「!?」 『……そ、そんなに猫が好きなら、ミー君と結婚すればいいんだっ!! お、お前なんて、お前なんて………大っ嫌いだ、うわああああん……』 「ちょ、尊!?……尊~!!!」 安住の地(タカシの腕の中)を奪われたみこちん。この日は一人淋しくソファーで眠ったそうな
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部品構造 大部品 ベテラン保育教諭 RD 27 評価値 8部品 倫理 部品 保育教諭とは 部品 法令の遵守 部品 保育原理、教育原理 部品 保育教諭になるには 大部品 養護的知識 RD 5 評価値 3部品 養護とは 部品 発達心理学 部品 保健的内容 部品 子どもの食と栄養 部品 アレルギーについての知識 大部品 教育的知識 RD 7 評価値 4部品 幼児教育における見方、考え方 大部品 資質・能力の3つの柱 RD 3 評価値 2部品 知識及び技能の基礎 部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 部品 遊びに向かう力、人間性等 部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 部品 主体的・相対的で深い学び 部品 カリキュラム・マネージメントの確立 大部品 技能 RD 8 評価値 5部品 聞き上手 部品 裁縫技術 部品 工作技術 部品 遊びの力 部品 面白がる力 部品 楽器演奏や歌 部品 共感力と言語化 部品 生活の力 部品 子育て支援 部品 個人情報の保護 部品定義 部品 倫理 保育教諭は子どもの最善の利益を一番に考え、行動規範におく。健やかなそれぞれの育ちを支えるために研鑽する。 部品 保育教諭とは 養護と教育の観点から生活のなかで子どもを育てる保育士。そして幼児教育の専門家である幼稚園教諭。この二つの性質を併せ持つ職業である。暁の円卓では学校要塞が乳幼児の教育と保育を同時に行うこと。また教諭と保育士が同じ職場にいて高めあったため、このような職業が生まれたのである。 部品 法令の遵守 世の中には様々なきまりがある。それを守ってこそ安全で適切な保育や教育が行えるのである。そしてそれは社会人としての基本でもある。 部品 保育原理、教育原理 保育とは何か。教育とは何かについて学ぶ。内容は、制度であったり、法令であったり、過去の教育についてであったり、それからの課題についてである。 部品 保育教諭になるには 5年以上教育や児童福祉施設に努めたものは試験ののちに資格が与えられる。また、短大や大学で児童教育に必要な単位を修得した後、実習を経て資格をとることもできる。 部品 養護とは 保育における養護の働きとは生命の保持と情緒の安定ということを指している。生命の保持とは健康安全に子どもが生活できるようにすること。情緒の安定とは子どもが落ち着いて過ごせるようにし、さらに自己肯定感を抱けるようにすることである。そのため、保育教諭は施設の安全に配慮するとともに、子どもがゆったりと過ごせるようにする。 部品 発達心理学 「人間は一生を通じて発達していく」というのが発達心理学の基本となる考え方である。発達心理学全般を学び、その中でも乳幼児期の心理学を深く学ぶことで適切な働きかけができる。 部品 保健的内容 子どもの健康を守るために必要な知識を学ぶ。発育・発達、感染症、小児期特有の疾患、心の健康、現場の安全管理、母子保健などである。 部品 子どもの食と栄養 乳幼児期における食事についてや、子どもの食生活の現状と課題、栄養について、配慮事項、などについて学ぶ。 部品 アレルギーについての知識 アレルギーとは本来身体を守る抗体がエラーをおこして身体に不調をおこすことをいう。ときに命に関わる。食べ物、自然物、人工物問わずアレルギーはでる。主治医の診断に基づき、除去したり、アレルゲンとなる物質をさける。またアレルギーの症状が出たら、流水であらうなど適切な処置をし、必要に応じて受診させる。 部品 幼児教育における見方、考え方 様々な発達の子どもたちが、主体的に周りの環境(人、物)と関わりながら、心動かされる体験、遊びをする。そういった子どもたちのありかたを大切にしていくのが、幼児教育の本質である。 部品 知識及び技能の基礎 何かに気づいたり、分かったりできるようになるか、という部分に焦点をあてている。おもに環境を通じて行う教育で、基本的な生活習慣や生活に必要な技能の獲得、身体能力の育成、規則性・法則性・関連性等の発見、様々な気づきや発見の喜び、などである。 部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 どう考えたり、試したり、工夫したり、表現したりするかという内容である。試行錯誤の工夫、言葉による伝えあい、自分なりの表現などがこれにあたる。 部品 遊びに向かう力、人間性等 意欲、意思、がんばる力がこれにあたる。思いやり、安定した情緒、自信、相手の気持ちの受容、好奇心・探求心などがこれにあたる。 部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 3つの資質・能力を柱とし、さらにより具体的な目標として定めたもの。 健康な心と体。自立心。協調性。道徳的・規範意識の芽生え。社会生活との関わり。思考力の芽生え。自然との関わり。生命尊重。数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚。言葉による伝えあい。豊かな感性と表現。 以上が10の姿である。 部品 主体的・相対的で深い学び 指導におけるポイントとして3つの点がある。 主体的な学びの視点。対話的な学びの視点。深い学びの視点の3点である。 こちらの視点を指導した結果を大きくとらえ、数か月単位で見渡し、育っている力を評価する。 その際は、ひとりひとりの発達にあわせ、その方向に育っていると認められることが大切である。 部品 カリキュラム・マネージメントの確立 これまで述べてきた 資質・能力の3つの柱 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 主体的・対話的で深い学び を実際に実現するためにカリキュラム・マネージメントを確立させることが求められる。 子どもの姿や園の環境から教育課程を編成し、職員全体でカリキュラムを改善、預かり保育も含め、生活全体の計画を作成する。 部品 聞き上手 保育教諭は子どもや保護者からの声を受け取るのが仕事である。そのために話の聞き方を学び、相手が話しやすいように意識している 部品 裁縫技術 裁縫を行い手作りのおもちゃを作るため裁縫が上達した。おんぶひもやままごと用エプロン、衣類など幅広く作成する。 部品 工作技術 紙、はさみ、のりなどを用い、手作りおもちゃを作ったり、教室の壁面かざりを制作するためこの技術が向上した。 部品 遊びの力 保育教諭は子どもにとって環境の一部である。新しい遊びを知らせたり、子どもの様子をみながら発展させたり遊びに対する技術を持っている。 部品 面白がる力 遊びや生活、教育の場を通して、自然のあらゆるものや、またその事象に対して子どもと同じ目線に立って、面白がる力をもつ。 部品 楽器演奏や歌 鍵盤楽器や弦楽器、打楽器などの演奏を得意とする。また、季節の歌や踊りなどをしたり創作したりするのも得意である。 部品 共感力と言語化 子どもや保護者の思いに共感する力、それを言葉で表現する力である。共感され、思いを丁寧に言語化されることで、考えが整理されたり自分の内にある感情について知ることができるのである。 部品 生活の力 保育教諭は生活を通して子どもたちを導く。そのため、料理技能や洗濯技能、金銭管理、掃除技能など、家事に関する技能が高いのである。 部品 子育て支援 保育教諭の専門知識は、乳幼児だけでなく、保護者や地域に向けても開かれている。子育て相談やあそぼう会などの開催、家庭への訪問など幅広く行われている。 部品 個人情報の保護 保育教諭はその性質上、家庭や個人のプライバシーを知ることになる。それを外部に漏らさないことが義務づけられている。 提出書式 大部品 ベテラン保育教諭 RD 27 評価値 8 -部品 倫理 -部品 保育教諭とは -部品 法令の遵守 -部品 保育原理、教育原理 -部品 保育教諭になるには -大部品 養護的知識 RD 5 評価値 3 --部品 養護とは --部品 発達心理学 --部品 保健的内容 --部品 子どもの食と栄養 --部品 アレルギーについての知識 -大部品 教育的知識 RD 7 評価値 4 --部品 幼児教育における見方、考え方 --大部品 資質・能力の3つの柱 RD 3 評価値 2 ---部品 知識及び技能の基礎 ---部品 思考力、判断力、表現力等の基礎 ---部品 遊びに向かう力、人間性等 --部品 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿 --部品 主体的・相対的で深い学び --部品 カリキュラム・マネージメントの確立 -大部品 技能 RD 8 評価値 5 --部品 聞き上手 --部品 裁縫技術 --部品 工作技術 --部品 遊びの力 --部品 面白がる力 --部品 楽器演奏や歌 --部品 共感力と言語化 --部品 生活の力 -部品 子育て支援 -部品 個人情報の保護 部品 倫理 保育教諭は子どもの最善の利益を一番に考え、行動規範におく。健やかなそれぞれの育ちを支えるために研鑽する。 部品 保育教諭とは 養護と教育の観点から生活のなかで子どもを育てる保育士。そして幼児教育の専門家である幼稚園教諭。この二つの性質を併せ持つ職業である。暁の円卓では学校要塞が乳幼児の教育と保育を同時に行うこと。また教諭と保育士が同じ職場にいて高めあったため、このような職業が生まれたのである。 部品 法令の遵守 世の中には様々なきまりがある。それを守ってこそ安全で適切な保育や教育が行えるのである。そしてそれは社会人としての基本でもある。 部品 保育原理、教育原理 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. ― Am 5 00・混沌世界 ― それは世界の夜明け 今日はまた、昨日と同じように明日になっていく そして… キ ラ ン ――――― 🌟 小金色に明けゆく空の遥か上空に、彗星が流れていく ヒ ュ ン ―――🌟 ヒ ュ ン ―――🌟 ヒ ュ ン ―――🌟 ひとつ、またひとつと彗星は眩い輝きを放ちながら、ゆっくりと飛んでゆく その行く先は、誰も知らない ――――― フ ワ ァ … ッ … ! そして、明け方の空に描かれた12本の軌跡と共に、小さな、それはとても小さな光が真っすぐに自由落下する 世界へと落ちゆくそれは、一人の人間だった――― BGM♪:黄昏の放浪 まえがき この本を手に取ってくれたあなたへ いま、あなたは何かを求めてこの本に手を伸ばしたことでしょう それは衝動的なものか、意図的なものか、偶然か、必然か… 理由なんてはっきりわからないかもしれない、けれど… ほんのわずかな好奇心が、ときめきが、色褪せた日常を色づけるように きっとこの出会いはあなたの人生を豊かなものにしてくれる それってとても素晴らしいことだと思いませんか? ヒ ュ ォ ォ ォ ォ … ッ … ――― 彗星たちが四方八方へと飛散する中、その人間は頭から真っ逆さまに、地上に向かっていく――― これから、あなたの前に様々な出会いと別れのお話が広がっていく 例えば… 財宝が眠る島を探索したり ゲームのように勇者になって魔王を倒したり 過ぎ去った青春をやり直したり とても大きな桜の木の下で花見をしたり 手を伸ばしても届かなかった月に届いたり 空飛ぶ方舟に乗って歌を口ずさんだり そんな、聞けば誰もがわくわくするような物語が ページを開いた先に待っているとしたら? そんな数々の楽しい冒険を歩みたくなることでしょう でもこのお話は、まだ未完成なんです あなたも、私も、誰も、どのような結末を迎えるのか知らない その続きは、誰が描くのか …もう、気づいたのではありませんか? だってあなたは、この本を手に取った瞬間から、物語の主人公になったのですから だから、いつか結末(さいご)まで辿り着いたその時に聞かせてください あなたが、あなた自身で描いてきた物語への"想い"を――― あなた「―――――――(光は人となり、人は登場人物(キャラクター)となり、物語の中へと落とし込まれていく―――)」 12の彗星はその「一人」を残して、やがて消え去った そして、夜がおわり、はじまりの朝を迎える――― さあ、はじまりますよ 『 僕 ら の 物 語 』 序章 "そして想い届くとき" Song♪:『始まりは君の空』 / Liella! DJサガラ「ハッロォ~!カオスワールド!DJサガラのノーミュジック・ノーライフの番組へようこそッ!さあ、番組のはじまりにお送りしたのは!新進気鋭の超新星アイドルグループ「Liella!」による『始まりは君の空』だぜー!(寄宿舎の大画面テレビにて放送されている) 」 DJサガラ「先日カオスシティのライブイベントで初披露された、彼女たちにとってはじまりの一曲!「初めてのこと・未知のことに挑戦する不安と、それを乗り越えるための仲間との結託」がテーマとなっているんだぜ!俺もライブを生で観たとき!フレッシュでエネルギッシュな輝きに目が眩んじまいそうだったぜー! 」 優木せつ菜「ほわわぁ~っ…!✨ また新しいアイドルメンバーの誕生ですね!すごいです!最高です!(テレビに映るLiella!のライブに感激している) 」 桐生戦兎「すごいでしょ!?最ッ高でしょ!?てぇんさぁいでしょ!?(過剰反応) 」 バンジョー龍我「オイセントォ!! オマエジャネェッ!! 」 ドルオタの猿渡カズーミン「は?アイドルはみーたん以外認めーねかんな俺?(みーたんグッズをフル装備してバンジョー龍我の後頭部にドリルくちばし) 」 バンジョー龍我「オレハダレモコロシテネェッ!!! ウワァーッ!!!! 」 飛電或人「新しいアイドルのライブがあったらしい!はいッ!アルトじゃ~~~~~~ないとおおおおおおーーーッ!!!!!m9( ゚Д゚ ) ……俺もライブ観たかった…orz 」 イズ「今のは、「新しい」と「あったらしい」をかけた、或人社長の久方ぶりのギャグでございます。 」 千夜「まあ♪ みなさん可愛いわね~♪ (ライブ映像を観てうふふと笑んでいる) 」 盛るペコ「そんなことより肉を盛るペコ!ついでに千夜の肉ももっと盛るペコ!手遅れになっても知らんぞォーッ!!!(迫真のシリアルフェイス) 」 ブロリー「 う゛ る゛ さ い゛ ッ゛ (盛るペコを両手で持ち上げて捻り潰す) 」 盛るペコ「 オ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! !(ジュースミキサーのように捻られる) 」 デデンネ「(モルペコから)肉汁が出デンネエエエエェェェ!!? 」 タブンネ「タブンネ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ェ゛ェ゛ェ゛!!! 」 DJミミッキュ「僕はピカCHUじゃないYO、ミミッQだYO★ 」 はらぺこあおむし「(長期休暇が終わったのでハロウィンのアルバイトをしている) 」 ダイサトシ「うるせーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!(ポケカス共にダイナックルの鉄槌を下す) 」 ちゃちゃまる「うおー!歌って踊れるなんてアイドルってスゲーなー!オイラもアイドルになって自慢の筋肉を見せつけたいぞー!ふんふんー! 」 圧倒的問題児男子高校生「もう歌うしかねえぜええええええええええええええええ!!!!ほわっ、ほわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(音大合格不可避の美声で歌う) 」 ユージ「どおおおおおして俺の判定は30点なんだああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?(自前のカラオケボックスを蹴り飛ばす)俺の実力はこんなもんじゃねだるおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?!? 」 ソック・リー「おおおおおおおおおおおおおおおおれは天才ッ!!!!!!!!なんでもできるんだああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!アイドルだって受かってやるんだよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!! 」 秀才「男どもにぃ~wwwwラブライブ出場なんてないと思うんですよ~wwwwwう☆んwwwwえ?wwwあるんすか?wwwwwいやないないないないwwwwwwwwwwwwwww 」 バル艦長「いやー、あんときのライブ会場で食った焼き鳥の味は今でも忘れられん。あれだけでご飯10杯はいけるで。 」 水兵ワドルディ「環跳(※誤字)!思い出の入れ様が別ベクトルなんですが!!!あ、限定イノリ三枚抜きしたラッキー(スマホ片手にポッキーを頬張っている) 」 アックスナイト「前から思ってたこと言っていいか?たぶんこいつ月々の通信量より携帯代金で飛んでる気がするぞ。 」 メイスナイト「もうやめるダス!ワドルディとスマホのライフはとっくに0ダス!!それ以上は地獄ダス!!! 」 メタナイト卿「部下の携帯代によって返済を催促されるのは上司である私の責任だ。だが私は謝らない。 」 Dr.マリオ「新しいアイドルグループ「Liella!」が初ライブを披露→誰もがこぞってラブライブへの出場を夢見る→予選で大勢のグループによる血も涙もない熾烈な争いが繰り広げられる→どこの業界も体は闘争を求めている→大乱闘スマッシュブラザーズの新作が発表される。しかし… 」 うまぴょい伝説の英雄ニコリン「俺以外うまぴょいするな(うまぴょい♪うまぴょい♪) 」 デージー「P・I・Z・Z・A ピッツァ! P・I・Z・Z・A ピッツァ! ピーザ屋wwwピザ屋ピーザ屋www(囚人!)ピーザ屋wwwピザ屋ww高!殺!意ーーーーー(デスボ)!!!! ピーザ屋wwwピザ屋ピーザ屋www(終身!)ピーザ屋wwwピザ屋でアル!バイ!トォーーーーー(裏声)!!!!(ピザ屋のトラックで寄宿舎へ突撃する) 」 ヒロ「す、すっげえ…(画面に見とれている)また新しい期待のアイドルが現れたな…! 」 トランクス「最高過ぎるんです!やっぱり最高過ぎるんですよラブライブは!ヒロさーん!良かったら今度一緒にライブ行きませんかー!? 」 天王寺璃奈「新しいアイドル…『Liella!』…!すごく、可愛くて…輝いてる。応援したい。璃奈ちゃんボード〖*≧▽≦*〗わくわく! 」 天啓猫「推しがいると人生楽しくなれるよ。(説明しよう!ドルオタグッズをフル装備したこの猫の名は「天啓猫」!人々に、天啓を与えるのだ!) 」 鳴滝「おのれディケイドォーッ!!ラブライブってのはなんて素晴らしいんだ!ちなみに私は桜内梨子派だ!(聞いてない)(セブイレで買ってきたであろうタマゴサンドを頬張る) 」 飛電或人「お、ヒロにせつ菜に璃奈まで!みんな新しいアイドルに釘付けだな!(うんうんと頷く)よ~し…こうなったら俺も、アイドルヒューマギアってのを作ってみようかな~? 」 優木せつ菜「観ましたかみなさん!?『Liella!』は、結ヶ丘女子高等学校に通う五人の生徒が結成した全く新しいスクールアイドルグループなんですよ!上海出身の唐可可ちゃん、ダンスとまんまるとしたものが好きな嵐千砂都ちゃん、ギャラクシーなカリスマ巫女である平安名すみれちゃん、様々な習い事をして多様なスキルを持つ葉月恋ちゃん、そして!センターを飾る澁谷かのんちゃん!このメンバーが織りなす音楽が今後どのように皆さんの心にインパクトを与えていくのかとっても気になりますね! 」 天王寺璃奈「せ、せつ菜さん…すごい気迫…〖 ; '∀' 〗(相変わらずのマシンガントークに圧倒されてる) 」 ヒロ「く、詳しいなせつ菜ちゃん…もうそこまで調べてるのか…(璃奈と同じく驚いた顔で)お、或人も張り合う気か!俺はー…張り合わないや。彼女たちを応援する側でいたいからな(肩を竦めながら) 」 DJサガラ「…さて!そんじゃあ今日も張り切っていってみようぜ!まずは最新のホットなニュースからだぃー!5月10日の朝5時!なんと…このカオスワールドに彗星が流れたって話だ! 」 優木せつ菜「くぅ~~~~っ!やっぱりスクールアイドルって良いですよねー!✨私も「Liella!」のみなさんを応援したくなります!それに、私たち虹ヶ咲学園も負けていられません!新メンバーの栞子さんを加えた新生虹ヶ咲はまだまだ始まったばかりですからね!(ふんすっ)……彗星?わあ!ロマンチックですねえ~!✨ 」 DJサガラ「おっと?そこの画面の前の君!「なーんだぁ…」と思っただろう?チッチッチッ…ただの彗星じゃないぜ?流星群!…というほどじゃねえが、12個の彗星が次々と、それも…とびきりゆっくりと飛んでいく姿が確認されたようだぜ!あまりにもゆっくりすぎて、多くの目撃情報が後を絶たないんだぜ!視聴者から寄せられた映像を見てみよう! 」 放送画面の8割に開かれた別ウィンドウに、12の彗星が緩やかな速度で軌跡を描きながら飛んでいく光景が映し出される DJサガラ「おおっ!本当にゆっくりだ!ゆっくりし過ぎて、思わず欠伸が出ちまいそうだぜ!ま!朝の五時ともなりゃあみんなまだまだ布団で寝ていたいよなー!?それはそうと!こいつは何かの前触れだろうか?なんだかとってもカオスなことが起こりそうな気がするぜ!」 ヒロ「…………お、おう。あぁ、そういや新しい子が加わったんだったな。これからが楽しみだね…(うんうんといった顔で)彗星か…夜に見たら最高だろうなぁ…ゆっくり?普通彗星ってこう、バァーッて輝いて飛んでくような…(ぉ 」 飛電或人「へぇ~…彗星かぁ~…!ちなみにこの腕時計は防"水性"!はいっ!アルトじゃないとーーーー!!m9( ・`ω・´) 」 宮下愛「蛇口を捻ったらちゃんと締めないとねー!節"水せい"!なんてね!(或人のギャグに便乗するように現れる) 」 ヒロ「……ダジャレコンビが現れた!?(愛を見て) 」 イズ「はい。普通、観測される彗星の中でも時速2万~10万越えですが、今の速度を目視すると圧倒的にそれ以下の早さとなりますね(ヒロに) 」 飛電或人「どわっ!?で、出やがったな…!(愛に驚き飛び退く)へぇー…でもそうだよなぁ。あんなに遅い彗星って俺見たことも聞いたこともねえぞ。もしかしたら、まだ反対側の世界を呑気に飛んでいたり…するかもなぁ~!(はははと陽気に笑いながら) 」 ちゃちゃまる「なんだってー!?(或人の言葉を聞きつけ)よーし、じゃあオイラと彗星、どっちが早いか競争してやるぞー!ふんふんー! 」 ペニーワイズ「よく言った!(大量、一つはラジコンのアンテナ付きの風船をちゃちゃまるにくくりつける)最初の軌道しか指定できないけど、極力彗星に向けるから頑張れよー 」 ヒロ「………………下手したら俺たちが走っても追いつけたりしてなー…なんつって(イズに) 」 ちゃちゃまる「 ぴ え ん (大量の風船によって飛んでいく。風船の中に「ちゃちゃまる君の空飛ぶお家」近日公開!の宣伝メッセージが描かれている) 」 優木せつ菜「あっ、じゃあ今から練習も兼ねて走ります?彗星に向かって走れ~!なんて…あはは!(* ^ᗜ^ *) ペカー✨ 」 「――――――」 宮下愛「おっ、ジョギングかい?愛さんに追いつけるかなー? 」 「―――――――――」 何処からともなく声が聞こえる。 天王寺璃奈「うぅ…今からランニングはちょっと………?(ふと、誰もいない方角へ振り返る) 」 誰の声かは分からない。それでも、確かに「誰か」の声がする。 ヒロ「うおっ、アクティブ組の火をつけちゃったかな?(せつ菜と愛を見て)…どうしたの?(璃奈に 」 飛電或人「…ん……?(璃奈と同様に、こちらも違う方角へ振り返る)……なあ、誰か俺を呼ばなかった? 」 聴いたことなどないはず…なのに、どこか記憶の奥底に眠るような懐かしい声が、彼らの耳に届く。 天王寺璃奈「………聞こえる…(思わずボードを外し、声のした方角を指しながらヒロにそう応える) 」 イズ「或人社長……? 」 飛電或人「ん…あ、いや…てっきりせつ菜の(でかい)声が耳に響いたのかなって思ったけど…これは彼女の声じゃない。なんだ…誰だ…?(四方八方を見渡す) 」 優木せつ菜「えっ!!?私の声がどうかしましたか!!?(※キンキンに鳴り響くクソデカボイス)…でも、確かに私も聞こえました!外で誰かが呼んでいるのでしょうか…? 」 ヒロ「聴こえる…?(璃奈の指差した方向を見て)そっから、聴こえるんだね?(璃奈に)…助けを呼んでるのかな…? 」 宮下愛「実は愛さんもさっきから聞こえてたのよね。幻聴かな?と思ったけど…みんながそう言うなら間違いないね! 」 天王寺璃奈「……………!(そして、まるでその声に誘われるかのように寄宿舎を飛び出した) 」 宮下愛「あっ、りなりー!?待ってよ~!(突然飛び出した璃奈を追いかけるように、自分も寄宿舎を飛び出した) 」 優木せつ菜「むむっ!?璃奈さんが何かの反応をキャッチしたようです!これは冒険のにおいがします!ヒロさん、或人さん!私たちも行きましょう! 」 飛電或人「あ、ちょ…!?……しょーがねえなぁ~…!(後頭部を掻きながら虹ヶ咲の面々を追いかける) 」 ヒロ「…………璃奈ちゃん!?(飛び出した璃奈、追いかけていく愛を見て)…よし、行こう!(みんなを追いかける) 」 ― 色泉 ― あなた「……………(湖の端にしがみつく様に、一人の人間がそこで気を失っていた) 」 カ ッ ! (真っ暗な空間にスポットライトの閃光が迸る。光の先に、一人の少女。少女は、舞台の上で両手を胸元に重ねて立っていた) BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「夢の中の楽園」 ある小さな町に、ひとりの少女がいました。 少女は貧しい家で生まれ、育ちました。 学校や町の子供たちの手には、たくさんのもので溢れていました。 お金、食べ物、玩具、本…望めばなんでも大人から与えられる。でも、少女は何も与えられませんでした。 お金も、食べ物も、楽しいモノもない。あるのはただの空虚。空っぽで、虚しい、なにもない。 でも、そんな少女には毎日の楽しみがありました。夜になり、少女は布団の中へ潜り込んで息を深く吸って眠りにつきました。 やがて、少女が待ち焦がれていた「夢」が現れます。 「夢」は少女にとって唯一の楽しみであり、希望でした。自分の望むものがすべて手に入る。自由で、幸福で、何ひとつ不自由のない世界。 夢の中で少女は歌います。青白い空の下で色とりどりの花が揺れている園の中心で。 でも、楽しいひと時はあっという間に過ぎていきます。 目が覚めたら何もかもが消えて失っていく。それでも少女は、悲観することはありませんでした。 だって、また夜が来れば「夢」を見られるのだから。 なにもないけれど、なにもないから、なにもかもを受け入れてくれる。 そんな「空白の箱庭」こそが少女のすべてでした。 『空白の箱庭』 / 第一幕 ― 色泉 ― BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「日だまりの中で」 天王寺璃奈「はっ…はっ…はっ……!(寄宿舎の近くにある林を潜り、木漏れ日の差す小道を無我夢中に駆け抜けていく) 」 宮下愛「おーい…!りなりー、待ってよー!はっ、はっ……!(あのりなりーが、あんなに早く走っていくなんて…どうしたんだろう…?)(メンバーの中でもとりわけ運動神経に優れそれなりに自信こそあった。ましてや、今まで後輩に遅れを取ることなどもなく。いつもの練習の日々の中では見せなかった、必死に駆け抜けていく璃奈の背後をただただ追いかけるだけで息が上がっていた) 」 ヒロ「は、はええな…追いつけるか…!?(息を切らしつつ、みんなを追いかけている) 」 イズ「テコテコテコテコテコ(早歩きなのに時速37k超の速さで移動している)或人社長、しっかりなさってkづあさい。 」 飛電或人「ひぃー、ひぃ~~~っ…!朝にナンとカツカレー食べたから、何か疲れた…。はい…アルトじゃ~~~~~~~~~ないと~~~~~~………m9 (゚ρ゚ )(最後尾でぐだぐだ走っている) 」 優木せつ菜「はっ、はっ…!すごいですね…璃奈さん、あんなに早く走れるなんて…今まで見たことありませんよ…!?…一体何が璃奈さんをあそこまで駆り立てているのでしょう…?(ヒロと並走しながら彼に語り掛ける) 」 鬼コーチ鱗滝左近次「遅い!もう10周!(或人のケツに理不尽なビンタ) 」 飛電或人「ぎゃーーー!!!ひでぇ判決(ケツ)はやめてくれーーー!!!(´;ω;`)ブワッ 」 彼女たちが林道を抜けると、眩い朝の日差しと共に広大な泉が出迎える。 小鳥の囀り、そよ風のさざめきの心地よい自然の音色が泉の波紋と重なって過ぎてゆく。 天王寺璃奈「はぁ…はぁ…はぁ…っ……(誰よりも早く林を抜け、その先にある広大な泉へと到達。両膝に手を突きながら肩で息をし、乱れた呼吸を整えていく)はーっ……はーっ……(それでも、何かを必死に追い求めているかのようにその頭(こうべ)を上げて辺りを隈なく見渡していく) 」 あなた「…………(泉の端(は)から上半身を伸ばし、ぐったりと倒れ込んでいる姿があった) 」 ヒロ「さ、さぁ…!呼ばれたって言ってたから…なんとかしなきゃって思ったかもしれない…!(並走しているせつ菜に) 」 天王寺璃奈「……!(いた…――――)(泉の中に人影を見つけるとそこへ向かってまた一目散に駆け出していく)………!(そして、目の前に倒れ込んだその人物を琥珀色の瞳の中に捉えると…)んっ……!!(だぼだぼの袖から素手を伸ばし、冷たい「あなた」の手をその両手で掴み、引き上げようとする)んん~~っ……!>< (小柄な少女故か、それとも先程の走行で力が入らないのか、何度も何度も引っ張ろうと試みる) 」 宮下愛「はっ、はっ……やっと、追いついた……!りなり――――!ちょ、やば…!人が溺れてる…!?助けないと!!(誰かを引き上げようとしている璃奈の腰に両手を回し、彼女と一緒に引っ張ろうとする) 」 イズ「……!あれは……(璃奈たちに引き上げられようとしている人間を確認する) 」 ヒロ「…!(愛に続いて追いつき)溺れてる…いかん!意識を失っている!(璃奈達と反対方向の手を掴み、引っ張る) 」 優木せつ菜「(璃奈さん……)(ヒロの言葉に再び璃奈の背に視線を送る)……!二人とも何して………!?た、大変です!ヒロさん!!(遅れて璃奈と愛へ続くように駆け出し、自分は愛の腰に手を回して引っ張る) 」 天王寺璃奈「んんっ……!!もう、ちょっと……!>< 」 あなた「 ザ パ ァ ッ … ! (そして、ようやく彼女たちによって泉から引き上げられる) 」 宮下愛&優木せつ菜『うわわぁっ!?(思いっきり引き上げた反動で背後へ転倒する)』 飛電或人「人命救助か!?っし…!俺に任せr―――ほぎゃあああぁ!!?(ようやく現場へ着いて引き揚げ作業に手を貸そうとしたところ、転倒してきた愛とせつ菜の下敷きとなってしまう) 」 ヒロ「お、おああ!?(同じく引き上がった反動で転倒する) 」 天王寺璃奈「はー……はー……っ……(泉から引き上げたその人物を真上から恐る恐る覗き込む)…………(仰向けに倒れているその者を、ただただじっと見つめる。何度もその小さな瞳をぱちくりさせながら、不思議そうに、興味津々に。)………ぺた……(何を思ったのか、濡れたその頬を右手でそっと触れる。最初に感じたのは水の冷たさ。その次に人肌の柔らかさ。そして……初めて会ったのに、どこか感じる"懐かしさ"を…) 」 あなた「…………(泉から引き上げられたその人物は、少年とも少女とも取れる中性的な顔立ちをしていた。至って普通の服装、装飾品もなく、何一つ際立った特徴のない、ただの人だった) 」 イズ「ス…―――― ピコピコピコ…♪ (「あなた」の手首へすぐに指を添え、脈拍を測定する)…かなり衰弱している様子です。急いでお医者様に診ていただかなければ。 」 飛電或人「いっつつ………!よ、よしわかった…!ひとまず、寄宿舎の永琳さんに診てもらおう!ヒロ、頼む!(そう言うとヒロと一緒に「あなた」の肩に手を回し、来た道を引き返そうと歩き出す) 」 ヒロ「ガッテン! 」 ― 寄宿舎・医務室 ― 彼女たちが「あなた」を見つけ出してから既に1時間と15分ほどが経過した。 凄腕薬師にして医療業務に秀でた八意永琳の手により、「あなた」は一命をとりとめる。 そして、未だ目覚めない「あなた」を、発見者たちは囲んでただ心配そうに見守っていた… 天王寺璃奈「…………(「あなた」の眠るベッドの傍、パイプ椅子に腰かけいつもの無表情でその表情を見つめていた)…………(傍から見れば、特に天王寺璃奈という人物を知らない人からすれば、その無表情ぶりには違和感を感じるだろう。だが、彼女の瞳はわずかだが小刻みに揺れている。眠りから覚めない「あなた」への懸念の色を表しながら…) 」 優木せつ菜「……大分時間が経っていますが、まだ目覚める様子はありませんね…(同じく医務室にて、「あなた」と璃奈の二人を遠目に見ていた) 」 カワサキ「しんだんじゃないのー? 」 飛電或人「……よっし!ここはひとつ、俺のとっておきのギャグで!目覚めさせてやるぜ~?笑いはどんな病気も治すっていうからな!見てろよ~……(渾身のギャグを言おうと懸命に頭を捻り出す) 」 イズ「(カワサキの首筋に激烈チョップ) 或人社長……?(理解しがたいように小首をかしげる) 」 ヒロ「………(璃奈の様子を見て)…溺れてからだいぶ経っていたかもしれないな。おそらく…身体的な影響は大きいと思う(せつ菜の横に立ち) 」 飛電或人「しまった!いつもの外科が定休日!仕方ないから内科行こう………はぁいッ!アルトじゃ~~~~~~ないとーーーーーー!!!m9 ( ・`ω・´) 」 宮下愛「あは、あははは!!!仕方"ないか"らって、内科…あ、ははは…!!(笑い転げる) 」 イズ「…或人社長。外科と内科とでは診察が全く異なりますよ。 」 飛電或人「うわあああああああああああ!!お願いだからそこにつっこまないでええええええ!! 」 巽幸太郎「定休(てーきゅー)べりーまあああああああああああっち!!!(突然入ってくる謎の男) 」 イズ「お帰り下さい( ピシャーンッ ) (巽幸太郎が開けたドアを容赦なく閉める) 」 巽幸太郎「……………………(ドアを閉められ暫く無言で立ち尽くす) 」 ISONO-NAMIHEY「お前は廊下に立っとれ!!!(巽幸太郎に怒鳴る) 」 あなた「………ピク……――――― 」 天王寺璃奈「……ぁ………!(かすかに動き出した「あなた」に、大きく見開いた) 」 飛電或人「………………マジで……?????(自分のギャグで目覚めたものだと勘違いし、唖然としている) 」 あなた「…… …… ……(重たそうな瞼がプルプルと動き出し、ようやくその瞳がうっすらと開かれていく。窓から差し込む光を眩しそうに何度も目を開閉させる)…………?(そして、逆光に包まれた璃奈の顔が視界に入り込み、お互いに見つめ合う様になる) 」 宮下愛「うそっ…!?まさかひょっとして…アルトンのギャグで目覚めちゃったりとか…?これはミラクルだよー!(手鏡(ミラー)をクルクルさせながら感動している) 」 イズ「いえ、ただの偶然かと。 」 優木せつ菜「わあ!!目が覚めたんですね!!!おはようございます!!!!!(クソデカボイス)ヒロさん!見てください!目が覚めたみたいですよ!!! 」 天王寺璃奈「ぁ……(目が合うとついしゃちこ張ってしまう)………ぁ…あの……えと………だ、だいじょうぶ……?(長い袖で口元を覆いながら、やや恥ずかし気に「あなた」へ問いかける) 」 ヒロ「(こ、声がでかい……!)お、おう…!ほんとによかったよ…!(せつ菜のクソデカボイスに圧倒される) 」 あなた「…… …… ………!(璃奈の言葉へ何か答えを返そうと口を開く。唇を動かしながら言の葉を紡ごうとする。だが……)…………??(何度口を動かそうとしても、言葉が、声が、出ない。自分のその違和感に真っ先に気が付き、喉元に手を添えて必死にまた声を出そうと試みる)…………(だけども、口からは何も出せなかった) 」 天王寺璃奈「………?(「どうしたの?」と遠目にその顔を覗き込んでみる)………!………ひょっとして……出ない、の…?「声」……(顔こそは無表情だが驚いたような声音で再び問いかける) 」 あなた「…… …… ……(璃奈の問いかけに頷いて黙答する) 」 優木せつ菜「……???いったいどうしたのでしょう…?(その様子を見て「あなた」と璃奈の傍へ近寄っていく) 目が覚めたみたいですね。この娘は、天王寺璃奈さん。泉で倒れていたあなたを真っ先に見つけてくれたんですよ。あ、ちなみに私は優木せつ菜と申します!あなたのお名前、お伺いしてもよろしいですか? 」 飛電或人「自己紹介か?俺は飛電インテリジェンス社長の飛電或人。こっちは、俺の秘書であるイズ。よろしくなっ! なあ…泉で溺れていたみたいだけど…何かあったの? 」 宮下愛「宮下愛だよー!愛を込めて「愛」って呼んでね!愛だけに! ねねっ?この辺じゃ見かけないよね?どこから来たの~? 」 天王寺璃奈「ぁ…待って、みんな……(質問を投げる一同を制そうと慌てて手をかざすが…) 」 あなた「……!……!……!(全員の質問に何とか答えようと必死に口を動かすが、やはり肝心の声は出ない) 」 優木せつ菜&宮下愛『……??(どうしたのだろう?と互いに目を合わせて傾げる)』 ヒロ「俺はヒロだ。どうやら無事………ではないようだな(「あなた」の様子を見て)……声が、出ない…のか? 」 八意永琳「……なるほどね…(その様子をずっと机から伺っていたがついに見かねて歩いてくる)なんとかお目覚めのようね。 」 飛電或人「声が…?あ、永琳さん…!(永琳に会釈)なあ、永琳さん。いったいなにが……? 」 八意永琳「…断定はできないけれど…おそらく、高次脳機能障害ね。 」 優木せつ菜「それって、いったい…? 」 八意永琳「何らかの衝撃を受けたことで脳にダメージが入り、精密な情報処理が上手くできなくなる障害のことよ。それはまさしく記憶や言動、感情などの様々な機能に障害を残すのよ。今のこの子のようにね…(「あなた」に視線を向けながら) 」 あなた「………?(永琳の説明を、璃奈と同じような無表情の顔で聴いている。むろん、その表情は本心ではない。本当は驚きを表現したいはずなのに、強張ったように筋肉が硬直して思うように感情表現することができなくなっていたのだ) 」 天王寺璃奈「…記憶、言動、感情……(そのすべてに何らかの問題が起きているのであろう「あなた」の横顔を、そっと見つめる) 」 宮下愛「記憶って……もしかして、泉で溺れていたことも、それに自分のことも覚えていないの…?(「あなた」へ問いかける) 」 あなた「……(愛への問いかけに、静かに頷く) 」 優木せつ菜「声が出ないのも本当なんですか…っ…!? 」 あなた「……(せつ菜の問いかけにも頷く) 」 ヒロ「何らかの衝撃…?…溺れた時のショックとかじゃ、ないのか? 」 イズ「……そういうことでしたか。この方は、あそこで気を失っていた時点で既に以前の記憶のすべてを失っていた。そして、記憶喪失の果てに言葉…さらには感情さえもその機能を…… 」 八意永琳「表面的に見ても外傷はないのは勿論なんだけど、レントゲンから内面的な損傷も見当たらなかったわ。脳そのものに損傷がなかったのは幸いだけど…その記憶障害が一体どういう原因で起こったのかはまるで見当もつかないわね。本人が記憶を失っているのならなおさら、事情を聴きだすことだってできやしないし。 」 八意永琳「…この世界に誘われたほとんどの人間が、何らかの記憶障害を引き起こしている事例は数多くあるわ。でも同時に、僅か数ヶ月でその記憶を取り戻しているのも事実。きっと時間が解決してくれるわ。まずは安静にしておくことが先決ね。 」 飛電或人「そういえば、そういう話もちらほら聞いたことがあるな… もしそういった事例と紐づくのなら、原因はともかく…その内失った記憶が戻る可能性もゼロじゃないってことだな。(うんうんと) 」 優木せつ菜「…そうですか…… ですが、言葉や感情に記憶と…いろんなものを失ってしまうのは、酷な話ですね…私たちにできることがあればいいのですが……(難しそうに顔を歪めながら) 」 宮下愛「愛さんもほっとけないよ… お話したいことだって、たくさんあるのに… 」 あなた「…………(無感情を表した顔で項垂れている) 」 アーロン「……見ていたところ、自ら〝発信〟することはできないが、少なくとも〝受信〟はできているようだ。(通りすがり、呟く) 」 天王寺璃奈「………(項垂れる「あなた」の手にゆっくりと少しずつ手を伸ばし、ついにその手に触れた)……きっと、大丈夫。今は、怖いかもしれない……けれど、私が…私たちが、ついてる…。…いつか……いつか、あなたの失ったもの、ぜんぶ、取り戻せる日まで。ずっと、ずっと…… 」 飛電或人「そうみたいだな……って、どっひゃあああぁ!?いいいいいっいつの間にぃぃッ!?(通りすがったアーロンに飛び退く) 璃奈………ああ、そうだな…!そう信じるしかないさ。どう足掻いたってすぐに取り戻せるものでもないしな。だからそれまで……俺様のとっておきのギャグネタを叩き込んでやるから、覚悟しとけよ~~~!?m9 ( ・`ω・´)キリッ 」 宮下愛「りなりー…アルトン…!……うんっ!愛さんもいっぱい世話しちゃうからねー!忙しくなるぞ~?世話だけに!ねっ☆ 」 アーロン「つまり…お前達が投げかけていた言葉も、無駄にはならん…ということだ。 」 ヒロ「…………!(永琳の言葉を聞き)…もし、大切なものを取り戻すため…立ち止まらず突き進むつもりなら…俺が…俺たちが…(周囲を見ながら)君の力になろう。決して一人ではない。(「あなた」に近づき) 」 優木せつ菜「ええっ!たとえ何であろうと、困った人を見捨てないのが正義のヒーローですからね!私も微力ながらいろいろとお手伝いいたします!お腹がすいたらご飯も作ってあげますよー!(* ^ᗜ^ *) ペカー✨ 」 ヒロ「!(せつ菜の言葉を聞き) 」 天王寺璃奈「あぅぅ……そ、それだけはやめた方がいいかも……(ぼそっとせつ菜に)………(無意識に「あなた」の手を両手でぎゅうと掴んでいた) 」 飛電或人「……そっか……そうだよな…(アーロンの言葉に、どこか救われたようにはにかんだ笑みをこぼした)ん?どうしたヒロ?この世の終わりみたいな顔をして…(※未だに地獄(せつ菜の料理)を味わったことがないが故の疑問) 」 優木せつ菜「(* ^ᗜ^ *) ペカー? 」 あなた「…………(周囲の人間たちの温かい言葉に項垂れた顔を上げ、口を開ける。また、何か言葉を紡ごうとする。やはり声は出ないが、それは……彼・彼女たちへの感謝を述べているかのような、そんな気がした…) 」 ヒロ「…………お前も食べてみればわかる(糸目で或人に) 」 飛電或人「はーん…??(* ̄- ̄) 」 ヒロ「…………(寄宿舎のロビーで座り込みながら考え事をしている) 」 ヒロ「(記憶は、決して良いものだけではない。中には辛い記憶、苦しい記憶もある…) 」 ヒロ「…(彼…いや、彼女…か?…まぁいい。記憶が戻った事で良い方向へと導かれることを…願う。ただ、願う…)(そのまま目を閉じる) 」 カー、カー…!(数羽のカラスが飛んでいく夕暮れ時。また明日「あなた」に会うことを約束した一同は、寄宿舎を離れて各々の帰路に就く) 天王寺璃奈「………(お手製の璃奈ちゃんボードを胸に抱えながら、愛と一緒に帰路を歩いていた) 」 宮下愛「ねえ、りなりー?(両手を後ろに回しながら並び歩く中、ひょこっと彼女の顔を下から覗き込む) 」 天王寺璃奈「…… …… ………ぁ……!…愛さん、どうしたの…?(考え事をしていたのかぼーっとしながら歩いていたが、愛の視線を感じて振り返る) 」 宮下愛「今日のりなりー、いつにも増して真剣だったね。……「あの子」のこと、気になるの? 」 天王寺璃奈「……(「うん…」と静かに頷いて応える) ………「声」… 」 宮下愛「……? 」 天王寺璃奈「……あの時、「声」、聞こえた…。私も、愛さんも、みんなそうだって言ってた。あれがどんな声で、誰のものか、わからないけれど… ……でも、でも……なんとなく、だけど…… 似ている、気がした… 「あの子」と、同じ、「声」を…… 」 宮下愛「……確かに愛さんも、誰かに呼ばれたような「声」は感じたよ?でも…「あの子」は声を失ったって言ってたじゃん。りなりーは、「あの子」のその「声」が、聞こえたの…? 」 天王寺璃奈「……それも、なんとなく… 耳には、聞こえないかもしれない…でも、"ここ"に…届いた気がする……(自らの胸に視線を落とし込む) 」 天王寺璃奈「……それにね…わかるんだ。(言葉を更に紡ぐ)私、感情を…顔に出すのが苦手で…だから、いろんな人に、へんな誤解を与えてしまう。嬉しいのに悲しそうって…楽しいのに怒ってそうって…… 自分のことだからわかっているつもりでも…やっぱり、どうすることもできなくて…だから、同好会のみんなにも、一時期迷惑を掛けちゃった… 」 宮下愛「……うん、知ってる。(目を瞑り、優しい声音で応える) 」 天王寺璃奈「言葉や声にも感情が宿るものだっていう…でも、私のそれにも、感情はない。本当はあるんだよ?上手く込めるのが苦手で… 不愛想で、ロボットみたいだって、言われたこともある。愛さんのギャグも、本当は面白い。それでも、声に出して笑うことができないのは、感情を込めることが、できないから… 」 宮下愛「…うん、それも知ってる。(ふふっと笑う) 」 天王寺璃奈「……そんな自分だから、わかるんだ。「あの子」のように、感情を失った気持ちが。そこに記憶や声も消えてしまったら…助けてほしいはずなのに、助けを呼ぶこともできない。誰にも気づいてもらえなくて、独りでずっと、泣いてしまうかもしれない。……あの時聞いた「声」から、私は、そう感じた。だから、放っておけなかった。助けたかった。私以上に苦しい思いをしている人を。 」 宮下愛「 ぎ ゅ っ (刹那、背後から璃奈を優しく抱きしめる)……りなりーって、本当に優しいよね。でも、愛さんはそんなりなりーのことも知っているし、大好きだよ。…「あの子」のこと、そんなに強く想っていたんだね。 」 天王寺璃奈「……!(背後から包まれる温もりに目を大きく見開いた)………うん…っ……(少女の瞳が潤む) 」 宮下愛「…大丈夫。りなりーのその"想い"は、きっと届くよ。だって…そういうものなんでしょ?この世界って。 」 ――― " 世界のどこかで誰かが想えば、巡り巡ってその想いが叶うようになっているのです、この世界は " ――― 天王寺璃奈「……うん……うんっ……(ぽたぽたと小粒の涙が、夕焼けに照らされた影の中へ溶け込んでいく) 」 あなた「…… …… ……(寄宿舎の医務室。開かれた窓から流れ込む風にミルク色のカーテンが靡く中、その者は朱く染まる空をただ見上げ続けていた) 」 BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「夢の中の楽園」 時が経ち、少女は大人になりました。 今では彼女の両手にたくさんのモノがあふれていました。 今度は大人になった少女が、誰かに何かを与えることになったのだから。 少女だった女性は何かを与え続ける。 持たざる者に何かを与えること、それは優越感となって彼女の心を満たしていく。 ですが、与えても与えても、昔のように何かを与えられることはありません。 あるのはただの空虚。空っぽで、虚しい、なにもない。 ただただ与え続けることで、いつしか彼女は大事なものまで与えるようになりました。物も、お金も、食べ物も、体も、そして…時間さえも。 そんな忙しない日々を淡々と過ごしていました。 疲弊したある日の夜、女性はいつものように眠りにつきます。 ですが、その日は「夢」を見ることができませんでした。 こんなこともあるだろう。明日になればきっと、またいつものように「夢」が現れるだろうと目を瞑る。 しかし、明日になっても、明後日になっても…求めていたものは現れませんでした。 それからはずっと、女性は「夢」を見ることができなくなってしまいました。 女性は、何故だろうと不思議に思います。日が暮れるまで長い時間考えていましたが、結局その答えは見つかりませんでした。 今はもうなにもないけれど、なにもないのだから、なにもかもを受け入れてくれるはずだった。 そんな「空白の箱庭」だけが少女のすべてだったのに。 ―― 『空白の箱庭』 / 第二幕 ―― BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「触れあい」 彼・彼女たちが「あなた」と出会い一週間が経過した。 記憶を失い、感情を失い、言葉も失った「あなた」に、それでも彼らは優しく接してきた。 「あなた」もまた、そんな彼らの優しさに触れることで…一緒にいる時間がどんどん多くなっていった。 「あなた」の為に服を選ぼうと街へ出かけたり、マックリアで美味しいものを食べたり、 星空凛かと思いきやミラーリンの野外ゲリラライブを面白おかしそうに観たり、 急な雨が降った時はちゃちゃまる宅で雨宿りをして、 そこでやんちゃな住人たちとルール無用のカードバトルをして遊んだり… そんなちょっとしたカオスな日常を、「あなた」は彼らと共に過ごしてきた。そして… ― 寄宿舎・外 ― あなた「………(住人たちに新しく用意してもらった新品の服を着込み、心なしか真新しさを醸し出していた「あなた」は、寄宿舎の外のベンチに腰かけて、何処まで青く透き通る空を仰いでいた) 」 ヒロ「………(ベンチの近くで、一本足で藁束を刀で斬っている) 」 天王寺璃奈「 サク……サク……サク……(青い芝生道を踏み鳴らしながら、寄宿舎へと向かう。その背には、猫型のリュックサックが背負われていた) 」 時は、昨日へと遡る… ― PM17 50 寄宿舎・外 ― 天王寺璃奈「……サク……サク……(夕焼けが赤く照らす芝生道を、「あなた」と隣り合わせに歩いていた)……今日も、楽しかった…ね。 ……また、明日も、いっぱい、遊ぼう…(これから寄宿舎へ帰ろうとする「あなた」へ別れを告げようとする) 」 あなた「……(今日の別れを切り出した璃奈に振り返る)…… …… ……(この一週間…璃奈をはじめとする同好会のメンバーやヒロ、或人たちと楽しいひと時を過ごしてきた。言葉や感情を出せない自分に、ここまで接してきてくれた彼女たちと別れる度に、どこか少しだけ、物寂しい目を浮かべていたが…)…………――――― ス … (その憂う眼差しを捨てるように意を決し、璃奈へ、開いたメモ帳を突きつけた) 」 メモ帳にはただ、こう書かれていた…―――――「 記憶を取り戻しに行きたい 」 と。 天王寺璃奈「……!(そこに記された「あなた」の意思を始めて目の当たりにした瞬間、はっと息を呑んだ) 」 あなた「……………(メモ帳を突きつけたまま微動だにせず、目の前の璃奈の瞳にそう訴えかける) 」 天王寺璃奈「…… (しばらく黙り込み、やがて俯きだす)――――― ギ ュ ッ(そして、その意思に応えるように…「あなた」の手にそっと自分の手を伸ばし、ぎゅっと掴んだ) 」 天王寺璃奈「………私も、行く…一緒に。「あなた」の失ったすべて、取り戻してあげたい。 」 あなた「………! 」 天王寺璃奈「……――――(少女の目は、決意に満ちていた―――) 」 ♪~ ♪~(時は戻り、今日――― 突然、ヒロの携帯から着信音が鳴り響いた) ヒロ「………?(刀を持った手を止め、携帯を手に取る)…はい、もしもし? 」 宮下愛「あっ、もっしも~し♪ ヒロローン? 愛さんだよ~♪ (電話の向こうで、陽気にヒロへ喋り出す)……ねえ、ヒロロン。愛さんからね…改まってお願いがあるんだけどさ~…(いつもの調子で、だけども、僅かにぎこちなさも感じられる声音だった) 」 ヒロ「…おぉ、愛ちゃんか!……ん、どうした?(彼女らしくない僅かなぎこちない声音を聞いて) 」 宮下愛「……実はね………―――――― 」 ~愛の回想~ ― PM18 45 スクールアイドル同好会・部室 ― 天王寺璃奈「……愛さん、相談、あるの… 」 宮下愛「……?(スマホを片手にトッポを頬張りながらきょとんと眼をぱちくりさせる)……どったの?(そして、にこりと微笑む) 」 天王寺璃奈「……えっと……その……(言いづらそうに身体をもじもじさせていたが…) 」 天王寺璃奈「………―――― 私、ちょっとの間だけ、"旅"に出たい…… 「あの子」と、一緒に……! 」 宮下愛「……!!(初めは驚きを隠せなかったが、やがて彼女の真意を汲み取ってふふっと朗らかに笑う)……それが、りなりーがやりたいことだって言うなら、愛さんは良いと思うな♪いいじゃん!行っておいでよ! 」 天王寺璃奈「……! 」 宮下愛「りなりーが「あの子」のことを大事に想っていることは…もうわかっている。だから…ちょっとの間と言わず、りなりーがこれでヨシ!(※ここで現場猫のポーズ)と思えるまで、旅を続けたらいいよ。だいじょーぶっ!同好会のみんなには私からちゃんと言っておくからさ♪ 」 天王寺璃奈「…愛さん……(無表情の中で、瞳が僅かに潤む) 」 宮下愛「…でもその前に…!最後に愛さんから大事な質問をするよ?もし、この質問に適した答えを言えなかったら…今のは無しにするからね?言っておくけど、愛さんは本気だよ??覚悟はいい?行くよ、りなりー?(にやり、と不敵な笑みを浮かべながら) 」 天王寺璃奈「えっ……?あ、うん……!(大事な質問…どんなことだろう…?)(息を飲み、愛からの質問を待ち構える) 」 宮下愛「――― "りなりーたちは、その旅で目的を果たすことができる。イエスかノーで答えて。" 」 天王寺璃奈「…… …… ……―――――― ぁ……!(答えは決まっていた。けれど、それが「宮下愛からの質問」だと再認識した時、いま一度考え直す。そして、彼女の言う「適した答え」に辿り着く―――) 」 天王寺璃奈「――― イエス、可能(かノー)だよ ――― 」 宮下愛「(……!!)~~~~~~~~~~っ……!!! 大ッッッッッッッッッ 正 解 ♪ ♪ (喜びの余り璃奈に思いっきり抱き着く) 」 天王寺璃奈「 わっ (急に抱き着かれハトが豆鉄砲喰らったような顔になる)……愛さん言った…「イエスかノー」"で"答えてって。愛さんのことだから、きっと答えはこれしかないって。それに、愛さんはいつだって私に優しくしてくれた。だから、意地悪なことなんてしない。この質問への答えだって、初めからネタを明かしてくれたから…(抱き着かれて無表情で「あぅあぅ」と長袖をばたばたさせる) 」 宮下愛「うん…うん…っ…♪(嬉しすぎるのか、閉じた瞳からきらりと雫が滲みだしている) ……ねぇ、りなりー?この世に不可能なことなんてないんだよ♪ りなりーが一人で立派にステージへ立てたように…「あの子」の記憶だって、きっと取り戻せる。愛さんは、そう信じてる。 」 宮下愛「りなりー…!(抱き着いた身体を離して至近距離で見つめ合う)―――― 愛してるよ、"愛"だけにっ♪(そして、これから旅立つ彼女へ、これ以上とない激励の笑みを送った) 」 天王寺璃奈「( !! )……ありがとう…愛さん…っ………―――――――― 」 宮下愛「―――……りなりーね…感情を表に出すのが苦手な子で…それで昔からとってもつらい思いをしてきたんだ。ずっと部屋にこもりっきりで、いつも一人で…本当は誰かと一緒にいたいのに、勇気を振り絞って自分から声をかけていくのに、誰からも理解されるはずがないって、弱気になって…いつだって、自分自身を閉じ込めていたんだ… 」 宮下愛「でも、愛さんと一緒にスクールアイドル同好会に入って、同好会のみんなと一緒に楽しい日々を過ごす中で…りなりーは、変わった。相変わらず、顔に出すのは難しそうだけど…自分の"想い"を相手にちゃんと伝えようとりなりーなりに努力している。だから、一人でステージに立った。繋がりたかった大勢の人たちの前で、堂々と、笑ってさ。 」 宮下愛「…愛さんも…ほんとはとっても嬉しかった…ずっと気にかけていたからさ… りなりーは…うん、きっともう、大丈夫。絶対「あの子」の力になってくれる。…でも、りなりーだけにそんな重い責任を一人で背負ってほしくない。 」 宮下愛「だから…りなりーと「あの子」のこと、頼んだよ?(電話越しに、笑いながら涙声でヒロにそう願う) 」 ヒロ「…………!(愛の璃奈への思い、そして彼女から自分に込められた願いを受け………)………君の願い、しかと受け止めた。任せておいてくれ!俺も「あの子」の力になるため…彼女に力を貸そう。だから…安心していてくれ。(ニコッ 」 宮下愛「………それとね… もし、もしも…りなりーが旅の途中で挫けそうになった時、愛さんからのメッセージを伝えてあげて。 」 宮下愛「……―――――――――「 」って。……それじゃあ、ね…(そして、静かに通話を切った) 」 天王寺璃奈「……サク…サク……―――― …お待たせ。(「あなた」、そしてヒロのもとへ歩いてくる。無表情であれど、その丸々とした瞳は、旅路への決意に満ちていた) 」 ヒロ「……またな。(通話が切れた携帯をしまう)……来たな。…準備はOKなようだな?(璃奈に) 」 あなた「………!(やってきた璃奈にベンチから立ち上がる)……(そしてヒロとも合流し、三人で向かい合う) 」 天王寺璃奈「…うん、ばっちぐー。…みんなには、迷惑を掛けちゃうかもしれない。でも…(「あなた」に一瞥を与えながら)…これは、自分で決めたこと。だから、最後まで、やり遂げる。璃奈ちゃんボード…〖`・ω・´〗キリリッ! 」 ♪~(その時、璃奈のスマホに一件のメールが届いた) ヒロ「……おう(「あなた」を見て手をさっと上げる)…俺も、力になれる事があれば力になる。…大丈夫、きっとやり遂げられるさ(璃奈に) 」 あなた「……!(ヒロに手を上げ挨拶を返す。璃奈は勿論、もうすっかりヒロとも打ち解け合っているようだ) 」 アーロン「…………。(いつからか、陰ながら見ていた) 」 天王寺璃奈「うん、ありがとう…よろしくね、二人とも。……?…あ、メール……或人さんからだ……(スマホの着信メールを確認) ……「すぐに来てほしい、見せたいものがある」って。…もしかして……(「見せたいもの」に心当たりがあるのか、視線を泳がせる)……行ってみよう。 」 ― 飛電インテリジェンス本社・ラボルーム ― 或人からのメールにより、彼が勤める会社のラボへと訪れた一行。 そこには、或人とイズの二人が彼らを待っていたのだった。 飛電或人「よー!璃奈、ヒロ!おっ…それに君も!(入ってきた璃奈、ヒロ、そして「あなた」に片手をあげて歓迎する) 」 あなた「~~!(ラボルームに入るや否や最新技術が詰まったその空間を興味津々に見渡していた) 」 イズ「ようこそ、飛電インテリジェンス社へ。お待ちしておりました。(深々とお辞儀する) 」 天王寺璃奈「…或人さん、来たよ。……ひょっとして、「例」のが…… 」 飛電或人「…ああ!ちょうど今朝最終チェックが完了したんだ。今から起動しようと思う。 イズ、「彼女」を頼む。 」 イズ「かしこまりました。(或人のコンタクトを受け取ると、大きなカプセル状のケースの前へ移動する。それは、人ひとり分入れるほどの大きさだった) 」 プ シ ュ ゥ ゥ … ッ … ! (カプセルのハッチが開くとともに内部から白い煙が零れていく。青白いハイライトの逆光に照らされた一つの人影が、やがて色づくように彼らの前にその姿を現す―――) 少女型ヒューマギア「―――――(カプセルの中から現れたのは、少女…否、その両耳に装備された「ヒューマギアモジュール」を見る限り、女性型のヒューマギアであることがわかる。黒く艶のある髪にクラシカルなメイド服を着込んだ少女のヒューマギア。身長は璃奈よりもわずかに低く、とても可憐な相貌をしていた) 」 天王寺璃奈「わぁ……!!(対面を果たしたその少女型ヒューマギアに目をキラキラと輝かせる) 」 あなた「……!(カプセルの中から現れた少女型ヒューマギアに驚いたのか、唖然と口を開いていた) 」 飛電或人「これを、こうしてっと……(手にしたヒューマギアプログライズキーを、少女型ヒューマギアの首裏に刻まれたバーコード部分にかざす) 」 ヒロ「…………よぉ、或人。……それは…!?(少女型ヒューマギアを見て)…君が頼んだの?(璃奈に) 」 少女型ヒューマギア「ピロピロピロ…♪ \ Take off toward a dream.(飛び立とう、夢に向かって) / (ゆっくりとその瞳が開かれ、まるで人間のように息を吹き込まれた少女が起き上がっていく)………個体番号H078853、起動。 ピロリ、ピロリ…♪(少女が喋り出した後、周囲の人物を一人ひとり確認しながら目視で認識を行い始める)…或人社長、イズ様、ヒロ様、主様(「あなた」のこと)、そして…… 」 少女型ヒューマギア「――― 璃奈様。(まるで、自分の親を見上げる子どものような幼い瞳で、最後に璃奈を見つめた)今後の交流を図るため、私の設計を担当してくださった璃奈様へお願いがございます。是非とも私に、名前を付けてください。 」 天王寺璃奈「…実は、前から或人さんと一緒に、みんなには秘密で造っていたものがあるの。それが…この子………!(自分の名前を言われ、緊張でドキドキしてしまう)…えっと……うん…ほんとは、最初から決めてる。…君は…… 」 天王寺璃奈「――― 『メディ』。君の名前は、今日から、『メディ』だよ。(少女型ヒューマギアへ、優しい声音でそう名付ける) 」 少女型ヒューマギア→メディ「ピロリ、ピロリ…♪ (ヒューマギアモジュールが青く発光し、データ更新を行う)……承知いたしました。それでは、改めまして。私(わたくし)は『 メディ 』。本日より、あなた方の医療支援を主にサポートいたします。よろしくお願いいたします。(人間らしい柔らかな笑みを浮かべると、礼儀正しく深くお辞儀する)」 BGM♪:Love Live! Nijigasaki High School Idol Club OP - Nijiiro PASSIONS! (Synthesia)「ピアノ」 イズ「メディは、我々飛電インテリジェンスが開発した看護師型女性ヒューマギアに、天王寺璃奈様ご自身の理念を基に共同開発して造られた、医療支援に特化したヒューマギアでございます。きっと、璃奈様がたのサポートを、その使命を全うしてくださることでしょう。 」 飛電或人「うんうん…「メディ」かぁ~!いい名前だなー!俺も社長として、新しい仲間が増えてくれて嬉しいぜ!人間とヒューマギアの懸け橋となる…メディには、その使命を背負ってもらって、今後は璃奈たちのお世話を頼んだよ? 」 天王寺璃奈「うん…よろしくね、メディ……♪(人間だが無表情な自分の理想である、感情豊かなメディに喜びの声音で歓迎する) 」 あなた「パチパチパチ…♪👏(感激のあまり拍手している) 」 ヒロ「……もしかして、あの時の…?(かつて、一人で或人の方へ向かって行った時のことを思い出す)……君の理想ってわけか(メディの表情を見て)…これからよろしく頼むぜ、メディ!(ニコッ 」 飛電或人「…おおっと、そうだ。愛から話は聞いているよ。「君」の記憶を取り戻す旅に出るんだってな!(「あなた」に視線を向けながら)どんな旅になるのかわからないけど、何かあったら大変だからな。このメディも一緒に連れていくといいよ。それにメディも…これからヒューマギアとして生きていくからには、人間のこと、この世界のこと…とにかくいろんなものを見て学んできてほしいからね。 」 メディ「はい、宜しくお願い致します。(「あなた」やヒロにも深々とお辞儀)承知いたしました、或人社長。…そういうことですので、今後は璃奈様たちの旅路に同行させていただきます。(そう言うと璃奈の重そうなリュックサックをそっと脱がせ、自分が背負うと彼女にニコリと微笑む) 」 天王寺璃奈「うん…みんなには、びっくりさせたかったから。(ヒロに)……(愛さん…)(ふと、宮下愛の笑顔が脳裏を過る)うん、頼りにしてる……わっ…(リュックサックを代わりに背負うメディに「ありがとう」と会釈する) 」 ヒロ「…………本当に、びっくりしたな。他のみんなもきっと驚くだろうね。(璃奈に) 」 BGM♪:Deltarune - Beginning/A Town Called Hometown (Orchestral Arrangement) イズ「しかし、一概に「記憶を取り戻す」とはいえ、ただ闇雲に宛てもなく彷徨うのは非効率的です。そのため、或人社長と私の方で何か手掛かりになるものがないかと検索した結果…「こちら」に向かわれるのがよろしいかと思われます。(そう言うと、璃奈たちの目の前に地図を示すホログラムウィンドウを開く) 」 飛電或人「俺たちが調べたところ、実はあの永琳さんから気になる話を聞いてね。今から13年前になるのかな…どうやら、この世界の何処かにあると言われている伝説の秘所『願いの谷』と呼ばれる場所があってな…永琳さんによって命を落としたある人を生き返らせるため、実際にそこへ辿り着いて…そして願いが叶ったって話があるんだ。永琳さん自身が言ってたんだ、きっと間違いない。 」 飛電或人「それに…記憶が戻るには時間がかかると言っていたけれど…待っているよりも、他に方法があるのなら、試した方がいいに決まってるじゃんか!(にかっと笑う)メディに地図と目的地のマーキングをインプットしてあるから、彼女の案内で君たちはそこへ向かうといい。ここからだとかなり遠い場所だ…くれぐれも気を付けてな。それと…これは俺からな!(ヒロに船のチケット人数分を手渡した) 」 メディ「目的地へのご案内は私(わたくし)にお任せください。 」 あなた「………!(或人とイズに感謝の意を込め頭を下げる) 」 天王寺璃奈「うん…この旅はいつ終わるのかわからないけれど…いつか帰って来た時、みんなに会わせたいな…(ヒロに)…『願いの谷』…そんな場所が、あるんだ… うん、ありがとう。ヒロさんと、メディ…そして…(「あなた」を見つめる)…みんながいれば、きっと、大丈夫。どんなことだって、乗り越えられるはず。 」 ヒロ「願いの谷…そこへ向かえば、いいんだな? …おう、頼んだぜ!(メディに)…船?船で行くところなのか?…ありがとう。お二人さん。絶対、成し遂げてくるよ(或人から船のチケットを受け取り、二人に礼を言う) 」 イズ「我々は会社の業務が山積みのため、今回はご同行できませんが…皆様の旅のご無事をお祈り申し上げます。(会釈する) 」 飛電或人「いいっていいって!(お礼を述べる三人へ照れくさそうに手を振る)…本当は、みんなと旅をしたいけど……今回は、俺はお預けだ。(へへへと苦笑する) 」 ヒロ「…そうだな。「あの子」の記憶を取り戻して…絶対帰ってこような。みんなのために…そして、愛ちゃんのために、な!(璃奈に)」 飛電或人「……よぉ~しッ…!(ぱぁんと手を叩く) じゃあここはひとつ!みんなの旅路を祈って…社長じきじきに激励のギャグをかましてやるぜーッ!(張り切ってその辺の台の上へ跳び上がる) 」 飛電或人「……度重なる旅には、マタタビと足袋を持たないとォ!!はぁいッ!!アルトじゃ~~~~~~~~ないとおおおおおおおおおおおおーーーッ!!! m9( ゚Д゚ ) 」 メディ「今のは、「旅」をテーマに、「度」重なるや、マタ「タビ」や「足袋」を重ね合わせた、或人社長ご自慢(笑)のくどい激励のギャグでございます。(にっこり) 」 飛電或人「うわああああああああああああお願いだからギャグを説明しないでえええええええええええ!!!あとくどいとか言わないでえええええええええええええ(´;ω;`)ブワッ 」 こうして、新たな仲間「メディ」を加えた一行は、或人の手配で港へ向かった――― ― 港・シーギャロップ号 ― あなた「……!(豪華客船に乗り込んだ後、甲板へ飛び出して手すりにつかまり、これから旅立つ土地を見収めようとする) 」 メディ「手筈通り、まずはこちらのシーギャロップ号に乗って次の目的地へと向かいましょう。(同じく甲板へと赴きながら) 」 ヒロ「あんまり身を乗り出しすぎるなよー?(光景を見ている「あなた」を見て、冗談っぽく)………(「あなた」を見つめ、そこから何かを考えているような顔で、手すりに腕を乗せ、光景を見る) 」 天王寺璃奈「うん…(メディにそう応えると、甲板から見渡す景色をその目に収める)……ここから、旅に出るんだね。(胸元に添えた手をぎゅうと握りしめる。不安こそあれど、ふと目にした「あなた」の背にどことなく勇気づけられ…)……♪ (目の曇りが晴れた、そんな気がした) 」 ボ ォ ォ ォ ー ー ー ッ … ! ! ! (晴天の下、船が汽笛を鳴らして出港する) 飛電或人「――――― ブォン、ブォン、ブオオオオォォォンッ!!! (船が出港した後、バイク「ライズホッパー」を走らせ港へと着く)…………カシャ…!(ヘルメットを脱ぎ捨てて、そくざにスマホを取り出してその船をカメラに収めた)…ト、ト、ト……(その後文字をタップで埋め込み、誰かにその写真を添付してメールを送信した) 」 宮下愛「……?(部室でいつものようにストレッチしていたところ、メールの着信音に反応してスマホに手を伸ばす)…… …… ……!(そのメールが、或人から送られたもの…そして璃奈たちが旅立った旨のものだと知ると、一瞬驚きの顔を浮かべるが…) 」 飛電或人 / 宮下愛『――― 行ってらっしゃい! ―――(それぞれが、それぞれの"想い"と共に彼らを見送ったのだった)』 あなた「……………(潮風に吹かれながら、太陽の光を浴びながら、「あなた」は記憶を取り戻すための冒険へ――――)」 そして彼らは旅立つ。誰も見たことのない場所へ。 各々の"想い"を胸にして――――― BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「夢の中の楽園」 …やがて、女性は年老いてお婆さんになってしまいます。 今ではもう、何も与えることができなくなってしまったお婆さん。 お金も底をつき、食べ物も腐り、物は錆び、体も壊れ、心にも穴が開いてしまいました。 そして、お婆さんはついに最期の日を迎えることとなりました。 時間、命、人生…今まさに全てを失おうとしている。 夜を迎え、最後の晩餐である一欠片の胡桃を口に放り込み、眠りにつくお婆さん。 もう何も思いだせない、だから思うこともない。あるのはただの空虚。空っぽで、虚しい、なにもない。 瞳は閉ざされ宵闇に包まれる。そんな時、真っ暗な果てから幼い歌声が聞こえてきました。 その歌声は、お婆さんにとって聞き覚えのあるものでした。 ああ、そうだ…と、色褪せていく記憶の中で、微かに、確かに思いだした、ただ一つのもの。 そう、これは「夢」だ。あの日からずっと待ち焦がれていた、大好きな「夢」だったと。 大人になって見えなくなってしまったものが、どうしてまた現れたのだろう。 そして、彼女はその答えにようやく気が付きました。 「私はただ、満たされたかったんだ。空っぽだったこの心を。」 お婆さんは幼い笑顔を浮かべながら、「夢」の世界へと歩いていく。どこまでも、どこまで遠く、果てのない向こうへ。 きっとなにもないけれど、なにもないのなら、なにもかもを受け入れてくれるのかもしれない。 そんな「空白の箱庭」だから少女のすべてだったのでしょう。 ―― 『空白の箱庭』 / 第三幕 ―― 桜坂しずく「…… …… …… …… …… 」 パチ パチ パチ … (オーディエンスのいない劇場に、一人の拍手音が会場内に響き渡った) 金髪の青年「 パチ パチ パチ … (青年はただひとり、無数に並ぶ空席の一つに腰かけ、舞台上の少女が演じる劇をずっと観ていたのだった) 」 金髪の青年「……それでも、まだこの世界のことを、あなたは躊躇っているのですか? 」 桜坂しずく「…………はじまりとおわりは背合わせにある…だからすべてのものごとには、必ずおわりが来ます。物語が起承転結に則っているように、その運命は変えられないものなのです。 」 桜坂しずく「…私は、その中でただ演じ続けるだけです。私ではない「誰か」を。私のものではない、「誰かの世界」で。 」 金髪の青年「…たとえそれが、「あなた自身」を蝕むことになったとしても…ですか? 」 桜坂しずく「…私に「私」などありません。この世界(ぶたい)にいる限り。もう決して降りることのできない。そうして何度も、ここで、結末を繰り返すんです。それだけが救いなのですから。(何かを諦めたような落胆した表情を浮かべながら) 」 金髪の青年「…そうですか。(やれやれと首を振り、席から立ち上がる)……では私は行きます。忘れかけていた、あの日の続きを探しに…―――(青年を照らしていたスポットライトが消えると同時に、その姿もまた消失する) 」 桜坂しずく「…… …… ……(そして、今度こそ劇場には彼女独りだけが残される) 」 ――― ここは『箱庭』 今は何もないただの空白 やがて空想によって満たされていく ――― 桜坂しずく「スゥ……ハァ……――――― 」 桜坂しずく「 『箱庭』の劇場 開幕いたします 」 バサ バサ バサ バサ ァ ッ ! ! カ ァ ー ッ ! ! (刹那、暗転する劇場に烏の羽搏きと鳴き声が響き渡ったのだった…) 序章 "そして想い届くとき" 僕らの物語へ戻る
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全く、俺は運が良いのか悪いのか。 黄泉の国から舞い戻って来れたんだ、どっちかと言うといい方だが。 しかし、このゲームは最強の難易度を誇るサバイバルでもある。 どんな強者であれ、ふとした拍子にゲームオーバー行きだ。 さらに、直ぐにズガンする厨も蔓延っている。 しかし、俺には神がついているのか悪魔がついているのかいい書き手を手に入れた。 俺の書き手は、俺が死んでもあらゆる手で生き返らせてくれる。 ズガン厨相手では心許ないが、こちらも蘇生厨になれば問題ない。 さらにもう一つ、俺の能力は――― 何でもありだ、これならどんな相手でも遅れを取らずに済みそうだ。 もっとも全能キャラなんてこのロワでは珍しくもないのだが。 イスカンダールに老賢者、涼宮ハルヒ、ジャイアンの母と挙げていけばキリが無い。 俺は、行動を起こすと同時に、手頃な獲物を探す事にした。 するとどうだろう、ツインテールの病弱女が居るではないか。 俺は念力を使った。 女の全身が粉々に砕け散った。 手慣らしはコレ位でいいだろう。 俺は歩き始めた。 俺の名前は、皇帝。 黄泉から舞い戻ってきた不屈の体現者だ。 【二日目・午後三時/東京都】 【皇帝@現実?】 [状態]:健康 [装備]:ドラグノフ [道具]:無し [思考]:このゲームを楽しむ 【小早川ゆたか@らき☆すた 死亡確認】
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保育園に通っている頃のことで私が記憶しているのは 運動会でも発表会でもない。 ただ毎日泥団子を作り、母の迎えが来て帰る。 お迎えは時には姉や兄だったかもしれない。 ただひたすら土につばをかけ、ツルツルにして1日が終わる。 そんな感じだった。 もっと楽しい事はなかったのか? 新しい発見とか... 今にして思えば、こんなに思い出や記憶がないのも不思議なくらい。 タイムマシーンがあれば当時の私を見てみたい。 それぐらい記憶がない。 記憶があるのは、週に1度ぐらいあったのかお弁当の日に 保育園に行く前に神戸屋に寄って菓子パンを買ったことや 急に仲良くなった子と遊ぶ約束をして 家に帰ってから落ち合ってその子の家の近くで遊び 送って行くよとその子が団地まで送ってくれたのだが ありがとう、じゃぁ私も送っていくよと見知らぬ土地まで送っていき 当たり前のように迷子になり 泣いて歩いてるところへ、母と姉が探しにくるという ありきたりなオチのある記憶... 後は...親子遠足の奈良公園への遠足。 私はビニールの体に4つの足に車のついた鹿の人形を もしかしたら買ってもらえる?と淡い希望を抱いたこと。 お昼寝の時間になかなか寝付けず、寝たぶりをしていた事 それぐらいしかない。
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第3部序章-第三幕- 瞬間、命重ねて 第3部序章-第二幕- 第二十一章-第一幕- バスクが溺れていたり特訓していたりする頃、 勇者軍サブメンバー、リュミエル=モーディカイはというと、 特訓を一通り終えて、バイオレット・ヴィレッジから帰途につき、 これからライゼリーネ・タウンにある家にたどり着くべく、 現在、ヴェール・シティに到着したばかりだった。 「よっ、と。ありがとね、コンラッド」 レッド・ワイズマンMk-Ⅱに同乗させてもらって、ここへ来た彼女は、 船長であるコンラッドに軽く礼を言った……のは良かったが、 妙にコンラッドがげっそりしているのが気になる。 「ねえ、大丈夫なの? てかなんでやつれてるの?」 「どうもこうもねえ……エルリックを見ただろう?」 「ああ。最初隠し子か何かかと思ったけど」 「メイベルが見事に誤解してくれてな……誤解を懸命に解くのに ほぼ丸一日を費やしたのが未だに響いている上に、 なんとか降格処分は勘弁してもらった傍から、今度は夜泣きだ。 しかも結構な頻度で夜中に叩き起こされる。 いっそ生活リズムを夜型に切り替えようかどうか真剣に考えてる。 ……というわけで、こういう状態だ。分かったか」 「……大変なのねぇ」 「夜泣きはともかくメイベルに不潔呼ばわりされたのはこたえたな。 ああいう所が妙に頑迷で、思い込みが激しいっつぅのか」 「本当に難儀なこと。じゃあ、私行くからね」 「おおう。元気でなぁー」 「ばぶばーぶー」 いつの間にか這い這いしながら近くに来ているエルリックも 別れを律儀に告げたところで、リュミエルは歩を進めた。 しかし土産話の一つも無しに帰るのもいまいち癪なので、 リュミエルはヴェール・シティの名物の一つである I-BISグランプリなるレース競技を見物しに行った。 ちょっと小金で賭けもしてみたりする。 シュィィィィイイイイイイイイインンンン……!! 凄まじい音を立ててI-BISマシンと呼ばれる ホバー・ヴィークルがコース上を準音速で疾走していく。 「おおおおおおおおおおお!?」 リュミエルは自分が賭けたマシンがたまたま1位を独走中なので、 そのビギナーズラックぶりにびっくりして注目していた。 もちろん端末に乱数計算させて買っただけのBETなので、 本命にはほど遠いマシンであり、周囲もざわめいていた。 「おっしゃー! 行けぇー!!」 そこら辺のオッサンみたいな発言を慎む事もなく、 リュミエルは全力でたまたま賭けたマシンを応援する。 どうやら、たまたまコース形状がマシンとの相性抜群なようで、 そのマシンも絶好調そのものの走りを見せている。 「行ったぁー!!」 そして、そのままフィニッシュ。 オッズ32.5倍という結構な高配当がリュミエルに入ってきた。 小金が、中金ぐらいにグレードアップした感じである。 ぶっちゃけホテルに一週間は泊まれそうな金額だ。 「ついてる! 私ついてるよ!」 もちろん速攻で配当金を受け取り、ギャンブルの魔力に うっかり取り憑かれそうになりつつも、 あくまで冷静に小金をちょこっとだけ賭けるリュミエル。 そして、次のレースが始まった。 端末がランダムに出した配当はオッズ11.9倍のマシン。 これで当たれば更に儲けものである。 ピッ、ピッ…… スタートシグナルが赤く、二つ点灯。スタートの合図だ。 ポーン!! そしてスタートシグナルは青くなり、マシンが発進―― ずがどががぼごぼごどごどぉぉぉぉぉぉぉん!! と、いきなりレース会場、客席問わず大爆発。 「何、何、何よ!?」 観客はパニックを起こし、一目散に逃げ始めた。 中にはシェルターの存在を察知し、機敏に逃げるものもいたが、 概ね事態は恐慌状態と言っても良かった。 周囲に爆発物の反応は無い、というよりあっても既に爆発して 跡形も無いだろう。一体何が起こっているのか分からなかった。 そしてふいに、空が暗く、否、黒くなる。 「えっ!?」 そして端末が爆発物の反応を探知した。無数にある。空からだ。 即ち、その答えは瞭然としている。 「爆撃なの!?」 直上を見上げれば、何らかの建造物のようなものが 空を飛んでいる。雲と見間違うようなサイズだ。信じられない。 そんな事を考えている間にも、謎の建造物は雨あられと 爆雷を降らせて無差別爆破に及んでいる。とんでもない凶行だ。 「くっ!」 リュミエルは素早く御札を持ったまま競技場を出た。 もちろんマシンのパイロット達もマシンごと逃げている。 それほどの猛爆撃が周囲を襲っていたからだ。 レースコースももう、修理より再建の方が早いだろう、というほど ボロボロに破壊されきってしまっていた。 「術式・防御結界!!」 とりあえず御札を周囲に無差別にばら撒き、 自らの魔力を使って、街全域に防御結界を展開するリュミエル。 ぼごんぼごんぼごんぼごんぼごん!! 爆雷は見事に防がれ、一時的にではあるが街への被害は止まった。 ならば次にする事は決まっている。パニックを収めるのだ。 「動ける人は怪我人を連れてシェルターへ! 今のうち!!」 「あ、あんた誰だ!?」 「私は勇者軍の一員よ! 言ってる意味は分かるでしょ!? ぐだぐだ言ってないで速く逃げて! 頼むから!!」 「わ、分かった!」 市民Aが応じ、即席の連帯感を発揮しつつ逃げ出す市民達。 最初の爆発による死傷者は防ぎようも無かったが、 それ以降の被害は、何とかギリギリで食い止める事が出来た。 端末が無かったら事態の理解が遅れて被害は拡大しただろう。 それどころか自身の命さえ危うかったかもしれない。 「どこの馬鹿か知らないけど、惑星アース人類に対する挑戦のつもり? このツケは高くつくわよ……見てなさい!!」 正体もはっきりしてきた。ニュースか何かで聞いたような気がする、 宇宙から来た謎の円盤浮遊都市という物体だろう。 相手が機械なら、充分対抗は可能かもしれない。 そう踏んで、リュミエルは魔法の準備を始める。 「プラズマキャノン!」 とりあえず適当な位置に雷の魔法をぶっ放してみる。 少なくとも着弾地点次第では、ただでは済まないはずだ。 ばごぉぉぉぉぉん!! 砲台か何かを爆破したのだろう。爆炎が円盤都市の底面に見えた。 「さあ、次々いくわよ!」 リュミエルが次々と魔法を放出し、円盤都市の砲門を破壊する。 しかし、爆炎がすぐに沈火し、すぐ再攻撃が始まるのが不自然だ。 「端末、望遠モード!」 冷静にリュミエルが観測すると、小型のメカがまとわりついて 破損箇所を即時パーツ交換などで修復しているようだった。 「あのサイズで自己再生!? どうしろっての!?」 そしてよろしくない事に、リュミエルの火力が敵の警戒度を高めた。 機銃兵器やミサイル兵器、光学兵器などが雨あられと降り注がれる。 「きゃああああッ!?」 既に力の尽きかけた防御結界はたちまち破られ、 懸命に爆撃を避けなければならなくなった。 あまりに巨大な防御結界を維持したために、 ロクに魔力も残っていない。 だが、幸いにも市民の避難だけは済んでいた。 あとは、自分自身が何とか脱出しなくてはならない。 だが、下手に反撃した事が裏目に出ているのか、 敵はリュミエル一人に火力を集中させるという 更なる蛮行に及び始める。 「ひえぇ、あんなの無理無理! 一人じゃ無理!」 慌てて全力疾走で逃げ出す。敵がこちらを狙うのなら、 都市部から逃げ出す事で被害を減らせるかも、という 淡い希望もあったが、いかんせん火力が集中し過ぎていて、 逃げるのも難儀である。 「み、ミサイル!?」 リュミエルは追尾型のミサイルに特に厳しく狙われ、 危うく何発も命中しかけるところまで追い詰められていた。 「もう駄目なの!?」 「駄目なものか!!」 そこへ味方の増援が現れた。 メインメンバー、ライナス=ジーニアス。 敏捷性と小回りの効きように関しては主力部隊でも随一の男だ。 「ライナスさん!」 「疾風剣!!」 ライナスは剣閃を一瞬輝かせるだけで、 リュミエルを狙う全ての実弾兵器を細切れにしてのけた。 その上でリュミエルを抱え、 瞬時に大ジャンプし、爆発から逃れてもみせる。 既にリュミエルは傷だらけだが、死なずに済んだだけ重畳だ。 「ありがと! 助かったけど、なんでここに!?」 「たぶん、俺も同じだ。さっきまでI-BISの客席にいた。 女の子の大きい声が聞こえたから、まさかとは思ったけどね」 「ひぇぇ、なんたる偶然なの。自分の強運がたまに怖いわ」 「フリーズキャノン! さて、俺は何をすればいい?」 ライナスは更に迫り来るミサイルを全て回避し、 魔法を一発ぶっ放してから言ってのける。 「逃げるに決まってるわ! 今の私等だけじゃあんなの無理だし!」 しかしライナスはリュミエルを抱えたまま、既に逃げ出していた。 「やるべき事が分かってるならいちいち訊かなくていいし! 意味も無いし時間も無いし命も危ないから!! いいから、隊長と合流! こりゃあ只事じゃ済まないわ!」 「はいはい」 いちいち発言に意味の無いライナスは、リュミエルを抱え直して 崩れゆくヴェール・シティより全速で離脱した。 恐らく、復興には数年がかりとなるレベルでの 壊れっぷりだっただろう。 それを省みて、リュミエルは呟いた。 「あれが本気で惑星アース人類を殲滅するつもりなら、 あの円盤都市は間違いなく……私達にとって最大の敵になるわ。 見てなさい……勇者軍に手を出す事の 愚かしさを思い知らせてあげる」 傷だらけになりながらも、 どこか不敵な笑みを浮かべるリュミエルだった。 かくして、宇宙から来た謎の円盤浮遊都市と、 勇者軍との激闘が、幕を開けようとしていた。 <第二十一章-第一幕-へ続く>
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ーー初めにーー 皆さん初めまして。 これはある底辺ネットワーカー高校生が築いていくまだまだ未熟なwikiです。 このwikiは人物、ゲーム攻略等のwikiでもありません。 「じゃあ、これは何だ?」と思うかもしれませんが、ブログ正式で綴ってくブログのような ただ、きままなブログにしたいと心から願っています そして、みんなが見てて評価しあえるような wikiにしたいと開発者チーム一同思ってます。 チーム一同~クリネミ~より Presented by たゆ ヒクソン このwiki内でのルール ・コメはジャンジャン受け付けます ・荒らしは誹謗中傷以外ならセーフ(ひどい場合管理者がコメ消しに回ります) ・コメントにリクエストしても構いません ・このwikiに参加したい方は下記のメールアドレスまで連絡ください 以上 メールアドレス fe0430sx@gmail.com LINE knit3ripples Skype knit3ripples Youtube Smile3slime Twitter knit3ripples